炎上上等の古市憲寿 毒舌の陰のしたたかな自己演出
#炎上 #古市憲寿
『ワイドナショー』や『とくダネ!』(ともにフジテレビ)などの情報番組にコメンテーターとして出演する、社会学者の古市憲寿。過激な発言を繰り返し、炎上を恐れぬスタイルで引っ張りだこだが、売れっ子になるにつれて、その言動とは反する経歴に疑問を持つ声が上がり始めている。
近年、若手論客として重用され、テレビで見かけぬ日は無い古市だが、名前が売れたきっかけは、徹底的な“逆張り”だ。過去の発言を挙げれば、
「キスは唾液の交換」
「(コンビニの24時間営業問題について)洋服屋やドラッグストアとかも朝までやってほしい」
「最後の1カ月間の延命治療はやめませんか?」
「(甲子園の土について)土っていります?」
「マラソンとか屋内でランニングマシンでやったらダメなんですかね」
「プロレスって本気の戦いなんですか?」
「お墓に何かあると思います? あの石の中に」
「(年賀状について)Facebookとかあるワケじゃないですか」
「(五輪は)見ないです。友達が出たら応援しますけど」
「(新紙幣のデザインは)すごくダサい」
といった具合。これらの発言は、すべてネットで炎上している。このように“喧嘩上等”を貫いてきた古市の本業は「社会学者」だが、社会学界隈の人間の間では、この肩書に疑問を呈する声は少なくない。社会学の研究者が語る。
「古市氏のプロフィールを見ると、筆頭に『社会学者』と記されていますが、最終学歴となる東京大学の大学院で博士号は取っていないようです。過去のインタビューで古市氏は、『大学と紐づいていない存在を社会学者と呼んでいた』『社会学者というのは名乗りたければ誰でも名乗れる』と語っていますが、その主張は、研究現場で共有される認識ではありません。それでも彼が社会学者を名乗りたいのなら、他人がとやかく言う権利はありませんが」(社会学研究者)
さらに、辛口発言とは裏腹に“権力”に近いのも特徴だ。週刊誌の政治記者が言う。
「過激な発言で世を賑わせる事が多い古市氏ですが、一方では、内閣府国家戦略室の『フロンティア分科会』、安倍内閣の『経済財政動向等についての集中点検会合』、内閣官房行政改革推進本部事務局の『国・行政のあり方に関する懇談会』などに名を連ねていて、政府与党とはベタベタの関係です。
もともと彼は、“詩の受賞歴”をアピールして慶応大学のSFC(湘南藤沢キャンパス)にAO入試で合格し、東大の大学院に進んだ経歴の持ち主ですから、シニカルな発言とは裏腹に上昇志向は相当なもの。一連の炎上発言も本音ではなく、計算ずくの“定期的な話題作り”ぐらいに受け止めた方がいいですよ」(政治記者)
いちいち発言に腹を立てている我々は、完全に掌の上で遊ばれているということか。
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