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日刊サイゾー トップ > 海外  > 蜂蜜アートに「幼児虐待」の声

蜂蜜を塗りたくる米国人現代アートに「幼児&動物虐待」の声! 窒息やボツリヌス菌感染の危険も……

非難の的となっている蜂蜜アート(網易より)

 ZOZOの前澤友作代表取締役社長が、サザビーズのオークションにアート作品を出品し、2点が予想の約2倍の価格で落札された。

 近年、アート市場には大量の投資マネーが流れ込み、大きな盛り上がりを見せている。2018年の市場規模は推計で674億ドル(約7兆5,000億円)、前年比6%増となった。背景には世界的なカネ余りに加え、中国マネーの存在も大きくなっている。

 経済成長と共に芸術への関心も高まる中、中国ではアート作品の意義をめぐり、議論となることもしばしば。目下、ある芸術作品が、幼児虐待や動物虐待に当たるのではないかと話題になっている。

「捜狐新聞」(5月5日付)によると、くだんの作品はアメリカ出身の写真家ブレイク・リトル氏が2015年に発表した「Preservation」(保存の意)というポートレート集。さまざまな人種の1~85歳までの人々が全身に蜂蜜を塗りたくられ、琥珀に閉じ込められたような状態になっている。人だけでなく、犬などの動物もいる。

どうしてこんな目に……

 物質の腐敗を防ぐ抗酸化作用を持つ蜂蜜を人や動物にかけ、“生命の保存”を表現したコンセプチュアルな作品とのことだが、目や口までもが蜂蜜に覆われているため、幼児や動物に対し、窒息死する危険も指摘されている。また、蜂蜜に含まれるボツリヌス菌は、乳幼児が摂取すると死亡する恐れもあるとされていることから、ネットユーザーからは「殺人未遂だ。こんなの芸術なんかじゃない」「見ていて息苦しくなる。窒息しそう」などと厳しいコメントが多く寄せられているのだ。

 また過去には、フィリピン人彫刻家・ターゾン氏がアップした、自作のミニ電気椅子でゴキブリを殺す様子を収めた動画が生物への虐待に当たるのではないかと中国メディアが報じ、ネット民の批判に火がついたこともある。

 アート市場の急成長の陰では、奇抜な作品で話題性を獲得しようとするよこしまな芸術家がいることも事実だが、今後ますます議論を呼ぶ機会が増えそうだ。

(文=青山大樹)

最終更新:2019/05/23 21:00
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