NGT48加藤美南だけじゃない「アンチ山口真帆炎上」が続いたメンバーたちの不可解な投稿
NGT48の加藤美南が、山口真帆をバカにするようなストーリーをInstagramに投稿し、大炎上につながった。加藤美南は20日午後15時頃、山口真帆の卒業公演の様子を伝える『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)のテレビ画面を映り込ませて<せっかくネイルしてるのにチャンネル変えて欲しい>とコメントしていた。おそらくネイルサロンでの施術中、店内のテレビで『ミヤネ屋』が流れていたのだろう。
このストーリーを投稿後、加藤はすぐに削除したが、すでにスクリーンショットをとっていたユーザーがTwitterで拡散。山口真帆の卒業公演に<チャンネル変えてほしい>というコメントには、加藤美南が山口真帆の存在を良く思っていないことを示していると受け取れる。加藤美南のInstagramやTwitterには「ドン引き」「誤爆しちゃったね」「いつも裏垢で山口さんをいじめてたんだろうな」などと批判するコメントが殺到中だ。
NGT48公式サイトは21日、SNSで不適切な投稿があったとして加藤美南を研究生降格処分とすることを発表した。加藤は<この度は私の軽率な投稿で沢山の方の気分を害してしまったことを深くお詫び申し上げます>と投稿を認めたうえで、<ネイルサロンでニュースを見て悲しい気持ちになってしまい、友達だけに公開しようと自分の心境をストーリーに述べたのですが、間違えて全ての人に公開してしまいました。親しい友達にしか見せないとはいえ、人の気持ちを考えていない投稿でした>と陳謝している。
あくまでも「悲しい気持ち」になるため「チャンネルを変えて欲しい」との意図だったという弁明だ。しかし運営側は、メンバーへのSNSの指導が徹底できるまで全メンバーのSNSの運用を停止することを発表。暴行事件が発覚して以降、複数メンバーのSNSが炎上続きという状況を鑑みての措置だろう。
山口真帆は一部メンバーと犯行グループとのつながりを疑い、該当メンバーの処分を訴えてきた。しかしAKSおよび第三者委員会は、事件に関与したメンバーはいなかったと公表。これをもって、山口側/山口に疑われた側は完全に分断されたといえる。そうなった以上、双方にしこりが残るのは当然で、山口に疑われた側のメンバーが彼女の卒業公演にメッセージすら寄せないのも頷ける。
5月18日、山口真帆、菅原りこ、長谷川玲奈3名の卒業公演を迎えたが、ここに訪れたのは日下部愛菜、小熊倫実、角ゆりあ、高沢朋花、高橋七実。それ以外のメンバーの姿はなかった。
SNSに不用意な投稿をしまくるNGTメンバーたち
今年1月8日、山口真帆が暴行被害を告発した直後から、ネット上では犯人グループとつながりのあるメンバーは誰なのかという話題で持ちきりになった。山口真帆がTwitterで、西潟茉莉奈、太野彩香、加藤美南、山田野絵のフォローを外したことが注目され、当該メンバーたちのSNS投稿や動画は「どこかおかしい」と広く拡散され続けている。たとえば以下のような投稿が、ネット上では疑問視された。
太野彩香は1月7日、フォトログで<真面目にやってる人が成功するんじゃなくて、うまくやってる人が成功するんです>などと発言。山口真帆が暴行被害を告発した動画での言葉「真面目にやってる子が同じ目に遭うのは耐えられない」はこれに呼応しているのではないかと話題になった。また、昨年5月に動画配信サービスSHOWROOMで、「ジョー会」と発言していた動画が発掘され、犯行グループとの繋がりも疑われた。
1月8日、太野彩香と山田野絵がSHOWROOM動画で「1週間で4キロ痩せたんだ」発言して爆笑。これは前日、Twitterで「2週間で4キロ痩せた」と報告していた山口真帆を揶揄したものではないかと見られ炎上した。
騒動が大きくなる中で、荻野由佳と西潟茉莉奈は1月12日、会員向けメールサービスで「しんじて」と縦読みができるメールを送信。
一部スポーツ紙が1月18日、NGT48の女性マネージャーが暴行事件の犯行グループから「ガムテープでぐるぐる巻きにする」などの嫌がらせなどを受け、昨年末をもって辞職していたことを報じると、太野彩香と山田野絵がマネージャーの退職について言及し、ガムテープで体を縛ってふざける様子を配信していたことで、犯行グループとの繋がりをより疑われることになった。
荻野由佳は3月10日、フォトログに長文を投稿。「卒業シーズン」「山口県の桜」「ガリガリ君」とワードを含んでいたことが、山口真帆の卒業を嘲笑しているのではないかとネットで騒動に。また山田野絵は3月17日、花束を抱えた写真をアップして握手会の終了を報告したが、その花が仏壇や葬式に使われる仏花であることが指摘され、これも山口真帆を揶揄しているのではと炎上した。
4月に入ってからも、中井りかがInstagramに投稿した動画内で、山口真帆が背後に映り込むなかで「死ね」と発言した疑いを持たれて炎上。これについて、中井りかはInstagramで「ふぇっていう赤ちゃん言葉で遊んでた」と説明。またTwitterでも「そんなひどいこと言ってないです。かってに決めつけてへんな憶測でネットで人を叩く材料を見つけて書き込むあなたたちの方がよっぽどひどいです」と反論している。
このように、もはやNGT48がらみの炎上を挙げるとキリがない。とうとう荻野由佳に殺害を予告した容疑で逮捕者まで出てしまった。荻野が所属するホリプロは5月21日、<荻野に対しては全く事実に反する誹謗中傷、いわれのない風評、また本件のような脅迫行為により警備も厳重にせざるを得ず、荻野も恐怖を感じておりました>とし、法的措置を含めて厳重な対処をしていくと表明している。
憶測で人を叩くことの是非でいえば、それは間違いなく「非」だ。メンバーたちへの誹謗中傷が行き過ぎていることは事実である。そもそも彼女たちが事件に関与していることを直接示すものはひとつもない。正義を盾にした攻撃は慎むべきだろう。
一方で不思議なのは、1月8日深夜に山口真帆が事件を告発してからというもの、メンバーたちが暴行被害に遭った山口に寄り添うようなコメントを一切出していないことだ。山口真帆を気遣ったり、心配したりといった発言もなく、事件や犯行グループの言動について「怖い」などの感情さえ漏れてこないのは、さすがに不自然だった。
ファンの男らが寮に侵入したことは事実であり、少なくとも同じように寮住まいのNGTメンバーであれば山口の恐怖心は理解できるものだろう。どうせSNS等を更新するのであれば、自らの好感度を上げるために利用すれば良いものを、それすらしないことが不可解ですらある。
不用意なSNSでのコメントや画像、動画のひとつひとつが、事件と関連づけられてタチの悪いいじめのような見え方をすることくらい、理解できないのだろうか。“内輪のやりとり”のつもりでも、自分たちが今どれほど世間から悪い意味で注目されているか自覚していれば、前述したような「炎上」も起こらなかったはずだが……メンバー個々人がそのことを理解できないからこそ、運営はSNS一律禁止に踏み切ったのかもしれない。
とはいえ、メンバーのみならず、運営側も体裁を取り繕おうとする気が見えない。山口真帆は、4月21日に行われた劇場公演で卒業を発表したが、大多数のメンバーは山口について触れず、SNSでは公演後の笑顔の写真をアップ。この“通常運転”に薄ら寒いものを覚えるのは自然な感情ではないか。
暴行被害を隠蔽しようとし、男が自宅に侵入してくるような環境を作り上げたメンバーを処分してほしいという山口の訴えを無視し、ファンとつながっていたメンバー複数人を不問にし、一丸となって再スタートを切るNGT48。このアイドルグループは果たして今後、人気が出るのだろうか。
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