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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『あな番』秋元康はふざけすぎ!?

『あなたの番です』秋元康ふざけすぎ!? ホラーから一転、袴田吉彦が自身をディスるギャグ回に

「僕、袴田吉彦に似てるって言われるんです」

 第5話は、ストーリーの速度が停滞していた印象。あまりドラスティックなことは起きなかった。目についた進展(伏線の回収)といえば、殺された美里が浮田と口を利かなくなった理由、そして、久住がマスクとサングラスを着用して外出する理由が明かされたことくらいである。

 今回は、特に後者のほうに触れなければならない。菜奈の前に現れた久住は、いきなりすごいことを口にした。

「俳優の袴田吉彦って知ってます? 僕、よく似てるって言われるんですよ」

 攻めたセリフを口にする袴田。どんな気持ちで彼は演技しているのだろう?

「昔から似てるって言われるんですけど、悪口として言われるんですよ」

「最近だと『ポイントカード』って呼ばれたり……」

 自分自身をディスる袴田。久住はよく道でサイン求められ、「違います」と断ると舌打ちされることもあるという。だから、彼はマスクにサングラスを着けて外出していたのだ。

「それで紙に書いたんです。殺したい人、袴田吉彦って。袴田死ねばいいと思って」

 久住にとってすれば、アパホテルの一件で袴田に堪忍袋の緒が切れてしまったようだ。彼は口にした。「まさかここの住人で、袴田吉彦殺しに行く人なんていないでしょ?」。

 このセリフから、場面は転換。唐突に、時代劇の撮影に臨む袴田吉彦が現れた。いわば、一人二役だ。撮影の合間、立ちションしているときに謎の3人組襲われ、袴田は撲殺された。赤池夫婦が殺害された前回のホラー展開から、第5話はいきなりのギャグ回である。振り幅が大きすぎだ。秋元康、ふざけすぎだと思う。

 こうして、これからこのドラマは袴田吉彦が死んだ世界を描いていく。ちなみに、ホームページの次回予告を読むと、こんなことが書いてあった。

「俳優の袴田吉彦が殺害され、久住(袴田吉彦)は責任を感じていた」

 なんだ、このおもしろ設定は。

 黒島沙和(西野七瀬)は、「織田信長」の名前が書かれた紙を引いたと明かしていた。袴田が時代劇の撮影に臨んでいたことから「一気に袴田と信長を殺したことになるのでは?」という説がネットでは流布されているが、袴田が持っていた台本を確認すると、彼は信長ではなく坂本龍馬を演じていたようである。だから、今回殺されたのは袴田1人だけだ。

 このドラマ、開始40~50分辺りまでは伏線を提示し続け、ラスト5~10分のタイミングで誰かが死ぬというフォーマットを毎回お決まりのように敷いている。袴田吉彦はこのフォーマットの犠牲者というわけだ。

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