トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > おぎやはぎが東京お笑い界にもたらしたもの

「つらかったら逃げれば」おぎやはぎが東京お笑い界にもたらしたもの

「つらかったら逃げれば」おぎやはぎが東京お笑い界にもたらしたものの画像1
プロダクション人力舎公式サイトより

 おぎはやぎのインタビューが話題だ。「BuzzFeedNews」掲載の「仕事や学校をサボりたいあなたへ。おぎやはぎより。」と題されたインタビューで小木は「つらかったら逃げちゃえばいい」「頑張るのは要所要所でいい」、矢作は「疲れるとパフォーマンスが下がる」「競争するのは嫌だからお笑いの賞レースは好きじゃない」といった、ゆるい発言を繰り返している。だが、これらの言葉は現在進行形で5月病に苦しむ人たちを、ある意味では勇気づける言葉ともいえそうだ。

 おぎはやぎは芸人の世界において、多くのものをもたらした。もちろん、ボケツッコミの境界線を無くしたネタの功績も大きいが、芸人のありかたそのものを変えたといえる。まずあるのは年齢の扱いだ。

「おぎやはぎは高校卒業後、3年間の会社員生活を経て芸人活動を始めています。この時点で10代から芸人活動を始めている人間は『年下の先輩』となり、従来であったならば敬語を用いるべきとされていましたが、おぎやはぎは『俺らは年齢で行く』と宣言したそうです。さらに、会社員時代の貯金があり、都内の実家暮らしだったため、お金の苦労はそれほどなかったようですね。ネタ見せには車で来ていたそうです」(業界関係者)

 さらに、彼らは自分たちばかりではなく、周囲の空気も変えていった。

「彼らが所属する人力舎は、関東の芸人事務所の老舗というべき存在です。そのため上下関係も厳しかったようですが、おぎやはぎがアットホームな雰囲気に変えていったそうです。特に矢作は、他事務所の芸人とも交流を持ち、テレビ番組に出るきっかけ作りをしていったようです。もちろん単なる馴れ合いというわけではなく、ダウンタウンの松本人志からは『矢作は浮遊芸』であるがゆえに最強であると絶賛されていますね」(同)

 おぎやはぎ的なゆるさは、今の時代にこそ必要なものなのかもしれない。
(文=平田宏利)

最終更新:2019/05/18 18:00
ページ上部へ戻る

配給映画