桂文枝、不貞は“20年不倫”の演歌歌手・紫艶さんだけじゃなかった! 「人間国宝」絶望か
#不倫 #本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」 #桂文枝 #紫艶
上方落語界の大御所・桂文枝の“20年不倫”の相手だった演歌歌手・紫艶(本名・中江ひろ子)さんが、3月7日に亡くなっていたことが判明した。享年41歳の若さだった。
文枝と紫艶さんの不倫が公になったのは、2016年2月発売の「FRIDAY」(講談社)で、紫艶さんが「何も知らない18歳の頃から師匠を尊敬し、信頼し、すべてを捧げてきました」と20年間に渡る不倫関係を暴露したのがきっかけだった。
文枝といえば、1971年の放送開始から司会を務める長寿番組『新婚さんいらっしゃい!』(朝日放送制作)で桂三枝時代から人気を博し、視聴者からは“愛妻家”として慕われていたが、所属の吉本興業や文枝と親しいテレビ関係者の間では、彼が歴代の女性マネジャーと深い関係になってはポイ捨てを繰り返してきたのは有名な話だった。
実際、紫艶さんとは、彼女が『吉本演歌歌謡曲選手権』に優勝した頃からの不倫関係で、それが奥さんにバレて別居までしていたことは周知の事実だったが、しかし、紫艶さんがその事実を暴露することは誰も予想していなかっただけに、「FRIDAY」の告白は関西お笑い界を激震させ、吉本としても手の打ちようがなく、ただ嵐を過ぎるのを待つしかなかった。
しかし、紫艶さんとの男女関係を頑なに否定する文枝の誠意のない言動は、紫艶さんの感情を逆撫でした。69歳の誕生日に上方落語の名跡である6代目桂文枝を襲名した文枝は、五代目柳家小さん、三代目桂米朝、十代目柳家小三治に次ぐ、落語家として4人目の人間国宝への野望を抱き、「1日も早く人間国宝になれることを楽しみにしております」などとギャグとも本音ともつかぬ発言をしてみせたが、紫艶さんは、不倫の証拠として、文枝の全裸写真をネットにアップ。“粗チン”までが広く拡散され、人間国宝という野望は絶たれた。
他方、文枝に捨てられた紫艶さんはヌード写真集出版やAV出演といった話題を提供する一方、弱小プロに所属して演歌歌手としての再起を目指していた。ところが、文枝が所属する吉本興業に忖度した芸能界の壁にぶち当たってしまう。
同様の事例は過去にもあった。
かつて『新婚さん~』で文枝と共演していたタレントの岡本夏生が、TOKYO MXテレビ『5時に夢中!』の生放送中に、文枝の不倫スキャダルに触れ「今回、文枝さんが不倫もどきのことで釈明してましたけど、私が『新婚さん』やってた時に、(文枝が)ある女性とデキてて、手切れ金でウン千万渡したその女性はロンドンに飛んだってウワサはありましたよ」との話を披露したのだ。その後、岡本は番組のレギュラーから消えた。テレビ局が吉本に忖度したことは想像に難くないだろう。
紫艶さんの復帰に立ちはだかった壁も推して知るべしだが、精神的に追い詰められた紫艶さんは、やがてリストカットを繰り返すほどに精神状態を悪化させ、精神剤を多用していたという。今回の死も、薬の過剰摂取が原因ではないかと伝えられている。しかも、都内の自宅マンションで孤独死していたという。
もしも文枝が、陰ながら紫艶さんをフォローしていたら、孤独死のような末路を辿ることはなかっただろう。
ところが、この事実を平成最後の日にマスコミの直撃取材で知らされた文枝は何も語らず、翌日の令和元年初日、ホームグランドである大阪の『なんばグランド花月』の高座で「令和元年いらっしゃ~い」と笑いを取ったという。笑わせることが仕事の噺家とはいえ、人間性を疑ってしまうのは筆者だけだろうか?
ちなみに文枝は、2018年にも「週刊新潮」(新潮社)誌上で、50代の一般女性から“8年不倫”を暴露されている。そこでは、「電話してくださいね」という女性に、「その代わりヒモのパンツちゃんと穿いて、何枚も穿き替えて見せなあかんで。パンツのショーを見せてくれるなら許すわ」と卑猥な言葉を浴びせたり、紫艶さんのときと同じように下半身の写真を送りつけたりしていたことが明らかにされている。
度重なるスキャンダルで、“上方落語界のエロ爺”と呼ばれ、『新婚さん~』についても、再度打ち切りがウワサされたが、結局いまだに長寿番組で、「同一司会者によるトーク番組の最長放送」としてギネス記録を更新中だ。
昨年、上方落語協会会長を退いたものの、関西のお笑い界では今も重鎮として君臨している文枝だが、紫艶さんの死に関し、責任の一端は免れないだろう。かつての愛人を孤独死に追い込んだことで、もはや“笑えない落語家”になった文枝に、筆者としては引退を勧めたい。
(文=本多圭)
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