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サンドウィッチマン効果で業界内好感度も高いグレープカンパニー 拡大路線に潜む危険要素

サンドウィッチマン効果で業界内好感度も高いグレープカンパニー 拡大路線に潜む危険要素の画像1
グレープカンパニー公式サイトより

 芸能界における新興勢力ながら、急速に存在感を増しているのが、サンドウィッチマンが所属する芸能事務所・グレープカンパニーだ。サンドウィッチマンのほか、カミナリ、永野、東京ホテイソンなど、若手を中心に30組以上の芸人が所属し、さらに高橋英樹・真麻親子も移籍し、大きな話題となった。

「もともとサンドウィッチマンが所属していた『フラットファイヴ』から、サンドとマネージャーが独立する形で設立され、その後フラットファイヴ所属芸人の多くがグレープカンパニーに移籍しました。かなり多くの芸人を抱えていますが、ビジネスとして成立しているのは、サンドウィッチマン、永野、カミナリ、東京ホテイソンくらいでしょう。というか、基本的にサンドウィッチマン1組で事務所全体を支えているような状態です」(芸能事務所関係者)

 サンドウィッチマンへの依存度が高いグレープカンパニーだが、高橋親子の移籍も“サンド依存”問題を解消するためだとの見方もある。

「看板タレントが複数いれば、事務所としてはリスクを分散することができる。サンドがコケたら事務所全部コケてしまう……という状況はいちばん避けなくてはならない。そういう意味で、安定した仕事がある高橋親子を獲得したのは、グレープカンパニーとしてはかなり重要な一歩だったと思います」(同)

 さらに、この5月にはNHKを退職した雨宮萌果アナウンサーもグレープカンパニーの所属となった。

「グレープカンパニーを一流の芸能事務所に成長させるには、お笑いだけでなく、さまざまなジャンルのタレントが必要。高橋英樹で俳優部門を切り開いたあとは、真麻と雨宮でフリーアナ部門を切り開こうという狙いでしょう。今後も、いろいろなジャンルのタレントが所属していくことになると思います」(同)

 今、勢いに乗っているとはいえ、事務所の規模としてはまだまだ小さい。そんなグレープカンパニーに、タレントが移籍するメリットはあるのだろうか?

「事務所の力が弱いので、タレント側の言い分が通りやすいということがひとつ。そして、サンドウィッチマンの好感度とともにグレープカンパニーの好感度に伴って、制作サイドにむちゃな要求をしてこないとか、バーターをやらないとか、そういった点でテレビ局には重宝されていて、『グレープカンパニーに入ったなら、使いたい』といった声も多い。言ってみれば、グレープカンパニーに入っただけで、自分の好感度も上がるのだから、そりゃあオイシイですよ」(同)

 ただ、グレープカンパニーが正念場を迎えるのは、これからだという。

「そろそろタレントの数もそろってきて、今度はスタッフの数が足りなくなってくるころ。スタッフが少ないと、いろんなトラブルも出てくるだろうから、看板に傷がつくかもしれない。かといって、使えないスタッフを増やしても意味がありませんから、採用も難しいでしょう。タレントにしても、今までみたいに売れない芸人ばかりを集めていても意味がないわけで、即戦力となるようなタレントの移籍が望ましい。でも、下手をすると移籍トラブルに巻き込まれて、業界から干されてしまう可能性もある……。タレントの採用も、慎重になる必要があるでしょう」(同)

 調子が良いように見えるグレープカンパニーだが、同時に危うい橋を渡りかねない状況でもあるというわけだ。強引な拡大路線を選び、撃沈しないことを願うばかりだ。

最終更新:2019/06/26 13:11
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