日韓W杯“誤審疑惑”の主審が大放言! 八百長はやっぱりあった!?
#サッカー #W杯
多くのスーパースターたちが「疑惑の大会」と吐き捨てた2002年の日韓ワールドカップ。
そう揶揄される発端となったのは、決勝トーナメント1回戦の韓国×イタリア戦と準々決勝の韓国×スペイン戦。いずれも開催国である韓国の試合で、韓国有利の判定が頻発したことだ。
特にイタリア戦では、韓国のカード相当のラフプレーが二度以上も見逃され、イタリアのゴールはオフサイドで取り消された。この結果、優勝候補の一角だったイタリアは早々に敗退が決定。そんな試合の行方を左右する疑惑の判定を繰り返した主審、エクアドルのバイロン・モレノ氏が5日、母国のYouTubeチャンネルに出演し、当時のことを振り返った。
モレノ氏は、韓国×イタリア戦の自身のパフォーマンスを「自己採点するなら(10点満点中)8点だ」とし、韓国のラフプレーは「見えなかった」と語った。さらに、誤審が続いたことについては「副審がサポートしてくれなかった」「副審が旗を上げたから、オフサイドと判定したんだ」と、罪をなすりつけた。
確かに主審は、見えないシーンについてはジャッジしない。そのため、モレノ氏の主張には一理ある。しかし、「主審は最終決定者である」(サッカー競技規則)ため、主審が副審に責任を負わすのはお門違い。
また、インタビューでは、イタリアのトラパットーニ監督(当時)の批判まで始め、「トラパットーニが臆病者だったんだよ。トッティが退場になってから、彼は(ダミアーノ・)トンマージを入れた。攻撃できる選手はアレッサンドロ・デル・ピエロだけだったんだ」と語ったが、この試合で選手交代はなかった。
事実誤認やコモンセンスを無視した言い訳のオンパレードを連発したモレノ氏だが、そもそも、なぜモレノ氏のような人物が国際審判員になれたのだろうか? サッカーライターに聞いた。
「モレノ氏は行き過ぎですが、サッカーの主審は性格的に強くなければいけない。グレーなシーンにも白黒をつけなければいけない主審は、自己主張ができて、誰に何を言われてもブレない心が必要になる。“さっきのシーンは誤審だったかも……”と思って表情に出したり、忖度してしまうようでは務まりません。モレノ氏には、その強さだけはありました。さらにいうと、テストをクリアすればという大前提はありますが、出身地域の政治的要素でワールドカップでの担当試合が決まる部分もあります」
サッカー界では、欧州と南米大陸のパワーが強い。そこで、南米出身のモレノ氏にはW杯決勝トーナメントという大舞台が用意された側面もあるようだ。
では、モレノ氏は主審として問題はなかったのか? 八百長はあったのだろうか?
「モレノ氏の発言は主審として失格です。また、モレノ氏が何かしらの恩恵を受ける八百長のようなものはあったと思います。というのも、FIFAもモレノ氏のような主審に悩まされたのか、02年以降、審判員を厳しく監視し、アスリート並みのテストを設けるようになりました。たとえば、02年の時は、主審の宿舎は繁華街の近くだったなんてうわさもありましたが、現在は外部と接触はできません。さらに、主審には強さだけでなく誠実さが求めめられるようになり、それに比例するように、日本の審判が重宝されるようにもなりました。02年は、審判界大改革の年となったんです」(同)
モレノ氏のような主審がいたからこそ、FIFAも審判員のレベルアップを図り、八百長を根絶させた。ある意味では、歴史に名を残す人物である。それをモレノ氏自身が得意気に語る姿が目に浮かぶ。
(文=TV Journal編集部)
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