視聴率7%のNHK大河『いだてん』、実際の視聴者は……?
2019/05/12 12:00
#ドラマ #NHK #NHK大河 #いだてん
NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』が絶不調だ。4月28日放送の第16回が7.1%(関東地区平均・ビデオリサーチ調べ/以下同)と過去最低の数値を記録し、翌週以降も7%台であり、最低記録更新が続いている。
『いだてん』は1月の放送開始以来、視聴率の下落が止まらない。さらに物語で重要な役どころで出演した電気グルーヴのピエール瀧が3月12日にコカイン使用容疑で逮捕される激震も走った。そもそも視聴率7%とはどれくらいの人間が見ているのだろう。
「俗説では視聴率は1%で100万人といわれていましたね。これは日本の総人口を1億人と仮定した場合の計算です。[F1] ただ、これはテレビは家庭に1台しかないという前提の上でしょう。現在ならば、各部屋にテレビはあるケースも多いでしょうし、ワンセグによる視聴、録画による視聴などもあります。しかしながら視聴率は依然としてリアルタイムで、どの番組を見ていたかが調査対象となります」(業界関係者)
さらに視聴率とともに占拠率の問題もある。
「占拠率とは、テレビを見ていた総数に対する数値ですね。例えば視聴率10%の番組があり、もし調査世帯の100%が見ているならば占拠率も10%となりますが、例えば深夜帯で、全体の2割しかテレビを見ていなかったとすると、10%を獲得すれば占拠率は50%となります。『いだてん』は日曜8時というゴールデンタイムど真ん中ですから、そこで視聴率7%なのは占拠率から見ても寂しい数値になりそうですね」(同)
視聴率の最低記録を更新し続ける作品のテーマが、「東京オリンピック」というのはなんとも皮肉な話ではあろう。
(文=平田宏利)
最終更新:2019/05/12 12:00
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