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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 【GW毎日連載】#8 世界カレー
ホントにうまいのか? 珍級グルメハンター第111回

【GW10連休毎日連載企画】#8 ニッポン人の、ニッポン人による、世界中の人のためのカレー

てっぺんにパラパラふりかかっているのは粉チーズと……クミン?

●でっぱりは山かスイッチか、はたまたチクビ?

 もはやラーメンは、中華料理ではなく、「日本食」と言っても過言ではない。同じように、カレーライスも、インド料理かというと? なところはありますな。

 ラーメンに次ぐ、第二の国民食「カレー」は、いまや人気ラーメン店と同じように、行列のできる店が登場するほどの人気っぷりです。

 そんなジャパニーズカレーの美味しい店が北千住にあるというので行ってきました。

 駅から歩くこと数分で到着したのは、小洒落た感じのカレー屋さん。1階店内は、半円を描いたカウンター席で、これもなかなかシャレオツです。

 で、どんなカレーを食べにきたのかというと、これですよ、コレコレ。

 そう、今日はこれを食べに来たのだ!

 でも、なんスかね、これは? 網にかかったエアーズロック? それともなにかのスイッチっすかね?

 説明書きを読むと、茶色いのはもちろんスパイシーで美味しいカレーで、白いソースはココナッツミルク仕上げのポテトクリームらしい。そして、メッシュになってるのはチェダーチーズってことか。

 カレーもここまで綿密に味や盛り付けを計算して調理すれば、もはやB級グルメなんて呼べなくなてしまいそう。ましてや、珍級なんてとてもとても……(汗)。

 スプーンでそーっとてっぺんをカリカリしてみると、現れたのはなんと……

 温玉! 

 キミがトロ~リ流れ出してめっちゃ食欲をそそります。
 そしてその下にはゴハンが、と思ったら現れたのは、

 ローストビーフぅ! 

 温玉もローストビーフも全然予期してなかったのでちょっと驚きです。そして、そのローストビーフを剥がしていくと、真ん中にちゃんと白いゴハンがあるのでした。

 めっちゃ、ンマそーじゃないっすか!!

 まずは、ローストビーフにとろけ出た温玉のキミとカレーを絡めてひとくち。

 ん、んん? そんなに辛くなくておいしー!

 他にお客さんもなく、カウンターの中にいた女性の店員さんとおしゃべりしながらいただくと、この盛り方は、富士山を模していて、店名の「j」は「ジャパン」の「j」だと教えてくれた。

 つまり、“ニッポンのカレー”ってこと。なるほどねーと、感心しながら聞いていると、最初は辛くなかったはずのカレーが、どんどん辛味を増して来た。

 これって、今大阪から流れが来てるスパイスカレーってやつでは!?

「お客さんの中には、顔を仰ぎながら食べる人もいますよ」

 店員さんもそう言って笑っていたが、本当に旨くて辛いジャパニーズカレーなのでした。

 大満足して店を出て、もう一度看板を見たら、「j」の字がニッポン列島になっていた。

 ニッポン人が作ったニッポンのカレー、うもうございました。

 

北千住 j’sカレー「ジェイズ丼 武士」1140円

SNS映え  ☆☆☆
味     ☆☆☆
珍級度   ☆☆☆

(写真・文=よしよし)

最終更新:2019/11/28 18:57
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