【GW10連休毎日連載企画】#10 キタとミナミって言っても大阪でも半島でもないあの国の珍な主食
#グルメ #珍級グルメハンター
●バットか包装紙か、はたまた木目のカーペットか?
普段、自分たちが普通にやっていることが、違う地域や文化、慣習を持つ人たちにとっては、めっちゃ異様に見えることがある。食文化も同じで、外国人にとってニッポンの「納豆」なんて、その最たるものだろう。
つい最近、そんな異文化交流を経験したのだが、それはカレーだった。インド料理の店で食べたあるものが、めっちゃ珍級だったのだ!
まあ見てよ。これは南インドのタリーセット。大きなお盆に小さな器がいくつも並べられ、そこにソースやカレーが入っている。
上段左から、サラダ、ターメリックライス、トマトチャトニ、ココナッツチャトニ。指で倒れないように押さえてるのが、平たくて大きな薄いお煎餅みたいなアプラム。そして下段左から、ラサム、ドーナツみたいなパンみたいなワダ、そしてサンバル……。たぶんあってると思う(汗)。
そして、これよ、これ。
そうそう、これね。
今日はこれを食べに来たのだ!
いきなり出されたらビックリするよね。
この、でっかいブルボンルマンドみたいなやつは、南インド料理の「ドーサ」と呼ばれるもので、コメと豆のペーストでできたクレープを丸めたもの。決して、何かを包んだ油紙ではなーい。
なので、中を覗くと向こう側が素通しで見えるはず……。
見えなーい。何かが詰まってる。
ちなみに、インドカレー定番の「ナン」は北インド料理で、南インドではナンではなく、ドーサやライスを食べるらしい。
そんなことを思いつつ写真を撮っていたら、でっかいドーサが徐々にしぼんできてしまった。早く食べねば!
まだパリパリしているドーサをちぎっては各種ソースをつけて口に放り込む。使うのはもちろん手だ。ドーサが柔らかくなってくると、ソースがすくいにくくなるので、ここからは時間との勝負。
ちぎってはすくい、すくっては食べ、どんどん小さくなっていくドーサ。半分ほど食べたところで、トンネルの真ん中にあったものが現れた。ジャガイモのマサラだった。
その時点でドーサはこんなにペッタンコに。筆者的には、アルデンテな食感が残っているうちが食べ頃という印象。
最後はライスでカレーを。食べ方があっているかどうかは不明だけど、美味しいタリーセットだった。
ちなみにこのお店、在日インド人に、東京で一番美味しいと言われている人気店らしい。
南インドスペシャルタリー、うもうございました。
船堀 ゴヴィンダス「スペシャルタリーセット」950円(ランチタイムのみ)
SNS映え ☆☆☆
味 ☆☆
珍級度 ☆☆☆
(写真・文=よしよし)
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