松坂桃李ドラマ“瀕死”視聴率とスキャンダル重なる窮地か 映画もコケたのになぜドラマ化?
松坂桃李と山本美月が出演するドラマ『パーフェクトワールド』(フジテレビ系)が正念場を迎えている。4月23日に放送された2話が平均視聴率5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。まだ序盤にも関わらず、早くも5%を切りそうになっているのだ。
『パーフェクトワールド』は第1話から視聴率6.9%と1桁台のスタートとなっており、ここから巻き返すことは現状ではかなり厳しそうだ。
このドラマの原作は有賀リエの同名漫画で、実写映像化作品としてはすでに2018年公開の映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』がある。
『パーフェクトワールド 君といる奇跡』は、岩田剛典(三代目J SOUL BROTHERS)と杉咲花のダブル主演の作品だが、この映画自体が「ヒット作」とはお世辞にも言えないものであった。比較的大きな規模での公開だったが興業収入は6億2200万円にとどまり、その年の年間映画興業収入ランキングで50位にも入らなかった。
そもそもなぜ、実写映像化が成功をおさめたとは言いがたい作品を連続テレビにもっていく企画が通ってしまったのか、疑問である。
良くないことが重なった松坂桃李
松坂といえば、2018年にはテレビドラマ版『この世界の片隅に』(TBS系)にも、主人公の夫という重要な立ち位置の役で出演。言うまでもなく、2016年に公開されたアニメ映画の『この世界の片隅に』は、批評の面でも興業収入の面でも非常に良い成績を残した作品だ。それだけにテレビドラマ版は放送前から大きな注目を集めたが、結果的には視聴率が1ケタ台にまで落ち込む回も珍しくなく、昨夏クールの連ドラの中では存在感を示すことができないまま最終回を迎えてしまった。
もちろん作品の不発の責任は役者だけにはない。ただ松坂桃李は昨年、微妙なスキャンダルもあったばかりだ。性的なサービスのない「高級エステ店」でセラピストへのセクハラ行為に及んでいるとの報道は、ファンに衝撃を与えた。
「週刊新潮」(新潮社)によれば、松坂は系列店舗を9年近く利用する常連だが、局部に近い箇所のマッサージを要求するなどのルール違反を重ね、複数の女性セラピストが「イエローカード」を上げているという。この報道が事実ならば言い逃れの余地はない。
不運は重なるのか、5月17日公開予定の主演映画『居眠り磐音』も「いわくつき」の作品となってしまった。ピエール瀧が出演していたため、彼の出演部分を差し替えることになり、代役に奥田瑛二を立てて再撮影が行われた。
しかし、松坂桃李が今後の日本映画界を担う俳優のひとりであるのは確かだ。昨年は映画『孤狼の血』で、ヨコハマ映画祭助演男優賞、ブルーリボン賞助演男優賞、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、キネマ旬報ベスト・テン助演男優賞といった賞を獲得。日本映画の主要な賞をほとんどかっさらっていった。
これだけの評価を受けたのは、もちろん『孤狼の血』で見せた演技が素晴らしかったのもあるが、俳優としての彼に未来に対する業界からの期待という側面も大きいだろう。
松坂が主演した2015年の連続ドラマ『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(フジテレビ系)は、初回視聴率12.9%が第2話で6.3%に半減するという事態に陥ったが、菜々緒の怪演が話題を呼んだことで最終回には11.5%までV字回復するという復活を遂げている。『パーフェクトワールド』もまだ序盤。このまま尻すぼみになってほしくはない。
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