眞子さま&小室圭さん、やはり結婚へ──“前進”報道の裏に何がある?
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
春日俊彰が捨てたもうひとりの彼女
オードリーの春日俊彰(40)が、11年交際していた彼女にようやく結婚を承諾してもらったという話が美談になり、春日の好感度は“爆上がり”していた。
ところが、フライデーは、春日は結婚発表の直前まで、テレビ局内のカフェで働く女性とたびたび飲み歩き、自宅に泊めていたと報じたのである。
お笑い芸人の間でも「あの子は師匠のオンナやから」(中川パラダイス)、芸能関係者も「二人に肉体関係があったことは、言い逃れなんてできませんよ」といい切る。
春日も、彼女を家に泊めたことは認めていて、所属事務所側も「とんだ大バカ変態野郎ですね。クミさん(春日の妻)には口もきいてもらえないみたいです」とボロクソだ。
ところで「兄が80歳のとき、私は70代半ば。それからはできないです」と、4月21日付の朝日新聞朝刊が報じた秋篠宮のこの発言が物議を醸している。
この舌足らずの発言を、新潮は、秋篠宮は自分が天皇を継ぐことになるのなら、できるだけ早くやりたいと考えているとし、自分の代は短くてもいいから、早く悠仁に継がせたいという思いが出ていると見ている。
しかし、兄が新天皇になる直前に、弟が皇位を早く譲ってほしいと急かせるような発言をするだろうか。もしそうだとしたら、新潮は令和時代の「壬申の乱(天智天皇の弟の大海人皇子と天皇の長子である大友皇子が皇位継承をめぐって起こした内乱=デジタル大辞泉より)」になるかもしれないと危惧している。
文春は、秋篠宮の発言の真意は「自分は天皇になるつもりはない」というもので、皇位継承順位第一位の秋篠宮が即位をしないためには、皇室典範の改正や特例法の制定が必要となるから、皇嗣になって同様の発言をすると、政治的な発言だと批判を浴びかねない。そのためギリギリのタイミングで自分の考えを朝日に書かせたのではないかと、河西秀哉名古屋大学大学院准教授の見解を掲載している。
しかし、これが秋篠宮の即位拒否だとすれば、今後も退位が繰り返され、短期間での退位や新天皇の即位拒否が繰り返され、天皇が空位になる可能性もあるという、保守派の八木秀次麗澤大教授のような意見もある。
文春は先週号で、皇太子が秋篠宮に対して、「もっと大きな志を持ってほしい」「(新天皇となる)自分の思いを理解してほしい」と知人に漏らしていたと報じたが、秋篠宮に皇嗣としての自覚があるのかと問うている。
たとえば、5月4日には新しい天皇皇后と秋篠宮夫妻が初めて国民と対面する一般参賀が行われるが、秋篠宮は2日か3日にしてほしいと希望していたそうだ。
4日に、彼と親しいタイの新国王の戴冠式があり、それに出席したいと望んでいたからだという。結局、タイ側が、外国から賓客を招かないことになって事なきを得たそうだが。
私は、自由奔放な秋篠宮らしいと思うのだが、皇室にいる人間たちはそうとは考えないようだ。
文春に、87歳で車を運転して、東池袋の大通りで8人の通行人を引き倒し、2人の母子を死亡させた、旧通産官僚の飯塚幸三についての記事がある。
この男、通産省に入り、技術畑を歩み、約3000人の研究者を抱える工業技術院長になった。
どんなに位人臣を極めても、晩年がこれでは、それまでの輝かしい人生が泡となって消えてしまった。
2年前に受けた免許更新では、認知機能検査で問題はないと判定されていたという。だが、昨年あたりから弱って来て、年が明けてからは、バックで車庫入れする際に、何度も失敗して妻から指示を受けていたそうだ。私も年を取ってきて分かるが、高齢者の体調は日替わりである。いつも万全というわけにはいかないのだ。
私は、自分が運転しないこともあるが、後期高齢者がハンドルを握るのには反対である。
現在のように、簡単な認知機能検査で免許を更新させるのではなく、原則、後期高齢者には免許を更新させない。だが、例外的に認知機能も身体も衰えがなく、健常者と認めることができた人間だけを更新させたらいい。
さて、合併号というのは、その雑誌の真の力が出ることは間違いない。やはり文春の充実ぶりが目立つ。
中でも、ノンフィクション作家の清武英利を起用して、五輪選手村を閉幕後にマンションとして一般分譲される都有地が、1500億円も値引きされて三井不動産レジデンシャルや三菱地所レジデンス、住友不動産など11社の企業連合に払い下げられたことをスクープした記事は圧巻である。
4月23日に開発業者から選手村マンションの販売価格が発表された。価格帯は5000万円から1億円を超えるものまであり、入居開始は23年3月。
これまでも、この取引に疑問を持った住民団体や報道機関が情報開示請求をしたが、都は肝心のところを黒塗りした「のり弁資料」しか出してこなかった。
だが、それに強い疑問を感じた選手村事業関係者が、極秘の「調査報告書」の原本の写しを提供してくれたというのである。
それによると、「五つの街区から成る選手村の地価は、十三・四ヘクタールで計百二十九億六千万円(1㎡あたり九万六千八百円)と結論づけた。東京二十三区内には、土壌汚染地でもこれほど安い土地はない」(文春)
10分の1から20分の1の安値で11社連合の手に渡ったのである。
調査報告書は、3つのマンションの分析結果を示しているが、たとえば、三菱地所レジデンスが日本水産から購入した「ザ・パークハウス晴海タワーズディアロレジデンス」は、1㎡当たりの価格は約186万円で、約19倍になる。
こんなバカげたことがなぜ行われたのか。森友学園の国有地払い下げ事件と同じ構図である。
清武の分析によれば、調査報告書が提出されたときは、舛添都知事の公私混同問題で、彼が辞めて都知事選の真っ最中だったから、混乱に紛れて選手村整備を進めてきた都議会のドンといわれ大手不動産業者と親しい内田茂都議(当時)と、その側近の都市整備局長と五輪準備局技官を兼務していた安井順一(当時)が、この報告書を通してしまったのではないかと見ている。
文春は、この件について小池百合子都知事に、「あまりに不透明ではないか?」と声をかけているが、無言だった。
17年8月に、企業連合に適正な土地売買代金を請求するよう都知事に求める住民訴訟が起きており、住民側は「実際の選手村用地の不動産価格は1611億1800万円」だという鑑定結果を東京地裁に提出している。
この通りなら1500億円近い値引きが行われたことになり、森友学園どころの話ではない。
都民の一人として、心の底から怒りが湧いてきている。安倍政権も小池都政も、同じ穴の狢である。(文中敬称略)
【巻末付録】
今週は現代だけだが、合併号というのにまったく気合が入っていない。グラビアを見たくて買うのなら、やめといたほうがいいと思う。
「『美しい顔』の女たち-本誌を飾った女優から、美の変遷を読み解く 岡田奈々、有馬稲子、橋本環奈、綾瀬はるか、夏目雅子、浅丘ルリ子、あべ静江、多岐川裕美、三田佳子、山本陽子など」。名前はあるがただそれだけだ。
「<お宝袋とじ>もう二度と見られない!彼女が水着だったころ 石田ゆり子、宮崎あおい、米倉涼子、松嶋菜々子、浜崎あゆみ」。こちらもほぼ同じ。
現代が週刊誌ではない道を模索していることは、このグラビアを見てもよくわかる。
ヘア・ヌードも事件も、スクープもない週刊誌なんて、何とかのないコーヒーよりも味気ない。
(文=元木昌彦)
今週の注目記事・第1位
「五輪選手村マンション1500億円値引き、小池百合子隠蔽文書を入手」(「週刊文春」5/2・9号)
同・第2位
「池袋暴走運転、東大卒通産官僚の履歴書」(「週刊文春」5/2・9号)
同・第3位
「新天皇を悩ませる秋篠宮さま『即位拒否』雅子さまのご体調」(「週刊文春」5/2・9号)
「御代替わり20の謎」(「週刊新潮」5/2・9号)
同・第4位
「春日俊彰が捨てたもうひとりの彼女-結婚美談のウラで冷酷な仕打ちがあった」(「フライデー」5/10・17号)
同・第5位
「ご学友が語る『新天皇』知られざる素顔-コンパで池に落とされた!」(「週刊新潮」5/2・9号)
同・第6位
「『樹木希林」が『週刊新潮」に語った『全身女優』『内田裕也』『死生観』」(「週刊新潮」5/2・9号)
同・第7位
「あなたはこの国にこんなに貢献してきた-どれくらい税金を納めてきたか」(「週刊現代」5/11・18号)
同・第8位
「田原俊彦初告白5時間『ジャニーさんの僕への興味は20代半ばで終わった』」(「週刊文春」5/2・9号)
同・第9位
「怨恨卒業NGT山口真帆、運営がひた隠す現場録音テープの中身」(「週刊文春」5/2・9号)
同・第10位
「たけし長男怒りの激白『お父さん、ダサいよ』」(「週刊文春」5/2・9号)
同・第11位
「木嶋佳苗<獄中結婚>のお相手は「週刊新潮」デスクだった」(「週刊文春」5/2・9号)
同・第12位
「あの寝坊アナ古谷有美MR.キャッシュレスIT社長と『そうだ、京都へ行こう。』」(「FLASH」5/7・14・21号)
同・第13位
「『羽生結弦』が心酔したオカルト『整体師』追放の舞台裏」(「週刊新潮」5/2・9号)
同・第14位
「新天皇が大ファンだった柏原芳恵が競艇場で歌ったあの曲」(「週刊文春」5/2・9号)
同・第15位
「中西進先生のリアル万葉ライフ」(「週刊文春」5/2・9号)
同・第16位
「わいせつ就活<コンプラ最優先>のはずがいまだ調査中」(「週刊文春」5/2・9号)
同・第17位
「眞子さま、小室さん『未来年表』が見えた」(「週刊文春」5/2・9号)
同・第18位
「<強制わいせつ>女性官僚の訴えを外務省は二度黙殺した」(「週刊文春」5/2・9号)
同・第19位
「創価学会の暗闘、原田続投か谷川新会長か、『ポスト池田』の最終戦争」(「週刊文春」5/2・9号)
同・第20位
「会見で父娘和解を匂わせ大塚久美子社長に父は『でも連絡なし』」(「週刊文春」5/2・9号)
同・第21位
「『老人ホーム』優・良・不可の実名-全国調査!『不祥事』リスト付き」(「週刊新潮」5/2・9号)
同・第22位
「昭和・平成・令和の『美しい顔』100人を選んで順位を付けた!」(「週刊現代」5/11・18号)
同・第23位
「日本と世界 淫乱女子列伝」(「週刊現代」5/11・18号)
【巻末付録】現代のSEXYグラビア採点!
平成の終わりというキーワードが喧しい。元号が変わり、新しい天皇になるだけである。
昭和から平成の時は、喪に服していたということもあるが、今より静かな時の移りであった。
それでいえば、この原稿も平成最後のものになる。さしたる感慨はないが。
先夜、衝撃的な話を聞いた。週刊現代が月3回刊行にするというのである。
理由は、赤字が増え続けるために、少しでも費用を削減するためだという。
早ければ5月の連休明けからでもやるそうだ。月曜日発売と金曜日発売にすると聞いた。
そうなればもやは週刊誌ではない。隔週刊誌でもない変則的な雑誌ができることになる。
この情報を現代編集部に問い質したわけではないので断言はできないが、もしそうなれば、先日催した「週刊現代60周年の祝いの会」で、現代は週刊誌としての役割を終えるということになる。
いくらなんでもそんなバカな、そう思いたい。今は違うが、かつて現代は講談社の顔だった。
現代の論調が社の主張だと、そう捉えられていた時期も長くあった。講談社という“お公家さん”的な会社で、現代編集部だけが治外法権の荒くれたちの梁山泊のようだった。
社内の多くの人間も、この編集部には怖れをなして足を踏み入れなかった。
私が、ジャニーズ事務所のスキャンダルで女性誌に異動させられた時、女性誌を統括していた局長に、「君はようやくまともな編集部に来ることができたな」と、声をかけられた。
現代以外の部署は、そういう目でわれわれを見ていたんだと、初めて気づかされた。
そこを2年で追い払われ、再び月刊だったが現代編集部に戻った時、自分はここの汚れた水が性に合っていたんだと、ホッとしたものであった。
現場と編集長を含めると10数年週刊現代にいて、切った張ったという日々を過ごしてきた。
私は、愛社精神はこれっぽっちもないが、現代に対する愛情は人に負けないと自負している。
私が、今もこのような雑文を書き散らしていられるのも、元現代編集長という肩書のおかげである。
その現代が、週刊誌でなくなるというのが本当だとしたら、身を切られるように辛い。
この欄でも、病気、年金、相続ばかりやっているのなら週刊誌である必要はないと、厳しいことをいってきた。
それは、週刊誌がやらなければいけない本来の役割、「新聞、テレビがやれないこと」をやれということである。
それができないから、週刊誌をやめますというのでは、あまりにも情けない。
いくら何でも講談社という出版社が、そんなバカなことをするわけはない。そう思いたいが。
さて、その現代からいこう。
現代に、海野弘、永井義男、島崎晋らによる鼎談、「日本と世界 淫乱女子列伝」という特集があるが、その中で、英国の皇室のセックススキャンダルは出るが、日本ではタブーなのはなぜかという問題について、海野がこう話している。
「日本では皇室関係者のセックス・スキャンダルはタブーですが、英国では王室でも許される側面があります。なぜなら、女系を認める伝統があり、いい男を婿に迎えることが重要になるからです。そのためにはいろいろ試すのが当たり前という風潮が、王室にも国民にもあるのでしょう」
日本も、女系天皇が誕生すれば、セックス・スキャンダルも解禁になるのだろうか。
同じ現代が、昭和・平成・令和の「美しい顔」100人を選んでいる。
1位は後藤久美子、2位が宮沢りえ、3位が夏目雅子。4位が広瀬すず、5位が岸恵子だ。
わが憧れの吉永小百合さまが8位というのは解せないが、山口百恵が20位だからよしとしておこう。
新潮が、どこでもやっている老人ホームの優劣を実名で紹介している。
この中で目新しいのは、過去10年分の事件・事故・不祥事を起こした老人ホームをリストアップしているところである。
殺害、虐待など、こうして見ると驚くほど多くあることがわかる。
中には不祥事があると名前を変えたりしているところがあるから、要注意であろう。
こうしたことも含めて、いい老人ホームを選ぶうえで大事なのは「認知症ケアと看取りをきちんとやっているかどうか」という点だそうだ。
入った途端、倒産してしまうところも多くある。終の棲家となる老人ホーム選びに失敗は許されない。
文春は、大塚家具の大塚久美子社長が、仲違いしていた父親と会うといいながら、連絡しないと報じているが、その後、2人は会うことになった。
久美子社長が提携するという中国で約200店を持つ家具販売大手「居然之家(イージーホーム)」は、中国に詳しい友人の話だと、大塚家具の下請けの優秀な家具職人が欲しくて手を差し伸べたのであって、中国に大塚家具が進出する手助けをすることはないと見ている。
それに「大塚」というのは、彼がいうには、中国語で「大きなお墓」を意味するため、縁起が悪いから、中国人にはアピールしないだろうというのである。
まだまだ苦境から脱出できないようであるが、父親がどう舵を取るのだろう。
同じ文春によれば、創価学会が、次の会長が誰になるかで暗闘が続いているという。
現在の原田稔会長が続投するのか、現在主任副会長の谷川佳樹に取って代わるのか、予断を許さないそうだ。カギを握るのは、ポスト安倍の有力候補といわれる、菅官房長官だという。創価学会、維新の会に強い影響力を持つ菅が、次の首相になる流れになってきているようだが。
6年半前に在イラン日本大使館の公使室で、駒野欽一イラン大使から強制ワイセツ行為を受けていたと、女性外務官僚が3月に刑事告訴をして、受理された。
だが、文春によれば、12年の10月下旬に上司の総務参事官に事情報告したのに、「駒野氏のことは忘れてよく休むように」といわれただけだったという。
今年3月にも、植沢利次ケニア大使(当時)が、セクハラが疑われる行為があったとして、厳重訓戒処分を受け、退職している。
在外公館では大使は「王様」だから、部下は逆らえない。外務省は個人の問題に矮小化することで、組織を守ろうとすると元外務省主任分析官だった佐藤優がいっている。
外務省だけではなく、多くの官庁で、新入社員が次々に辞めていくことが話題である。彼らも、入ってみたらヒラメのような上司ばかりで、国のために働こうなどという高邁な理想を持った人間などいないことに気づき、早々に辞めていくのであろう。
さて、毎度おなじみの眞子&圭の結婚問題だが、文春は、2人が結婚する方向へ舵を切り始めたようだ。
最大の障害であった圭さんの母親と元婚約者との金銭トラブルだが、元婚約者の代理人が、「本人が協議する気にならない」と話しているのだ。これは推測だが、これまで元婚約者のいっていた話の中に、何やら“不都合”なことがあって、小室側の弁護士と会いたくないのではないか。
今一つの障害は、結婚後の経済問題だが、圭がめでたく弁護士試験に合格すれば、NYの大手弁護士事務所の初年度の平均年収は1800万円だそうだから、こちらもクリアできる。文春は、2人が結婚するなら2012年秋と読んでいる。
先に文春が報じた、大林組の幹部リクルーターが就活女子学生を、内定をちらつかせて肉体関係を求めた件だが、いまだに当人には何らの処分も下っていないそうだ。
社長が新入生たちに向かって、コンプライアンスを最優先していくと挨拶したのに、この体たらくではと、文春が嘆いている。
今週の現代に、白地に令和の文字が印刷されたものが付録で付いている。私には令和が「零は」と見えて、何やら大きな天変地異が起きて日本がゼロになるように思えて仕方ない。予感が当たらなければいいのだが。
この元号を考案したといわれる国際日本文化研究センター名誉教授の中西進(89)は、新潮によれば、女子学生にずいぶんとモテたそうだ。
彼は3度結婚していて、現在の奥さんは30歳ほども離れている品の良い女性だそうだ。万葉集にある恋人同士が交わした相聞歌でも贈ってプロポーズしたのだろうか。
新天皇の御贔屓は柏原芳恵だったことは有名である。柏原もはや53歳になる。文春に、大阪の競艇場「ボートレース住之江」で歌ったという記事がある。
競艇場で歌っているのでは、彼女も落ち目の三度笠かと思って読んだら、そうではないようだ。そこではもちろん、新天皇も好きだったといっていた「春なのに」を絶唱したそうだが、最近は、ホテルのディナーショーや地方のお祭りなどに出ていて、集客力も抜群だそうだ。一度新天皇になられたお祝いに、御前で「春なのに」を歌ってあげたらいいのに。
新潮は羽生結弦の最近の不振は、ケガもあるが、羽生が心酔していた「整体師」が離れてしまったことにもあるのではないかと報じている。
この整体師は菊地晃(63)で、仙台市内で「寺岡接骨院きくち」を営む一方で、羽生が小学校低学年の時、練習中に足首を捻挫した羽生に、体幹を鍛えろとアドバイスして、羽生や両親に見込まれ、13年から「チーム羽生」に参加したという。
羽生は、菊地が気を込めたブレスレットを愛用し、彼を信頼していた。
その菊地が、最近羽生のそばから消えたと話題だそうだ。だが、羽生と何かあったというより、羽生が所属するチームの監督などが、非合理的な指示を出す菊地を疎んじ、羽生ママもそれを諒としたようだ。
だが、アスリートには菊地のような精神的な師がいるケースは多い。精神的なよりどころを失った羽生のこれからが心配だ。
古谷有美アナ(31)はTBSの優等生アナだそうだが、最近、寝坊してラジオ番組に遅れたことが話題になったそうだ。
そんな彼女が、4月6日、京都で放送が終わってから高級ホテルに向かい、「朝食」に男と現れたという。
この男、投資会社を経て「Origami Pay」というQRコード決済の会社の康井義貴社長(33)だそうだ。
桜は満開だっただろうが、外国人観光客で混雑してただろうな。フライデーモよくそんなところで見つけたね。
こっちは本物の美談かもしれない。交際していた3人の男を殺害したとして17年に死刑判決が確定した木嶋佳苗死刑囚(44)と、彼女の手記を載せたことで近しくなった週刊新潮のデスクが、獄中結婚していたと文春が報じたのである。
この編集者、草なぎ剛似のイケメンで、手記を手掛けた後、死刑が確定した流れの中で「取材者と被取材者の関係を超えて思いが募り」結婚に至ったというのだ。
木嶋は東京拘置所で2回結婚しているし、ブログで以前、ジャーナリストの青木理が好きだと告白して話題を呼んだ。イケメン好きであることは間違いないが、移り気なことも確かである。この結婚、どこまで続くのか、いらぬ心配をしてしまう。
文春は、ビートたけしの連載が終わるのを待っていたのだろう。たけしの長男・篤(38)のインタビューを載せている。
長男が生まれたのは漫才ブームで、『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)が始まった年。だが、父親がいないのは当たり前で、父親のテレビも見ていなかったという。もちろんフライデー襲撃事件も知らない。
長男は父親と自分には共通点があるという。
「父は子供に対して何も感情を抱かなかったとよく言いますが、それは子供の方も同じこと。他人のことに関心がないという点で、僕と父は性格がすごく似てるなと思うことが多々あるんです」
父親を他人と突き放すところに、長男の辿ってきた屈折した人生が垣間見える気がする。
最近、愛人と暮らしている、事務所と喧嘩別れ、次々に弟子たちが離れていくことについて、長男はこう語る。
「父の周りにいる顔ぶれもすっかり変わり、そうした人たちの悪い噂も見聞きするようになった。この状態を放置している父は何を考えているのか。何もできないのでしょうか。心配な報道ばかりだし、ちょっとダサいなって……。正直、格好いい父でい続けて欲しいという気持ちがあります」
たしかに、最近のたけしを見ていると、「老いてますます耄碌」という山口瞳の言葉がピタリとくる。
NGT48の山口真帆が卒業したことが話題である。なぜ、被害者である山口が追い出されなければいけないのか、運営会社のAKSには批判が殺到しているそうだ。
文春によれば、暴行現場に駆け付けた村雲颯香(21)と、山口を襲った2人の男たちがいい争いになった時、村雲が録音していたデータが存在するという。
実際に聞いた人物は、山口が日頃とは違う厳しい声で犯人を追い詰めるところが録音されているという。
「あのテープにこそ、まだどこにも出ていない核心がある。あれを聴けばいろいろと見えてくる。ここまで問題が大きくなった以上、公開すべきだと思います」(聞いた人物)
これは第三者委員会にも提出されているそうだが、いまだに公表されていない。
山口は3月22日、運営会社のAKSの松村取締役が事件について会見している間に、5回ツイッターで投稿して、「なんでうそばっかりつくんでしょうか」「記者会見に出席している3人は、事件が起きてから、保護者説明会、スポンサー、メディア、県と市に、私や警察に事実関係を確認もせずに、私の思い込みのように虚偽の説明をしていました。なんで事件が起きてからも会社の方に傷つけられないといけないんでしょうか」と書き込み、それをもとに質問する記者を使って、松村たちAKS側を追い詰めるという見事な戦術を繰り広げたのである。
見事だ山口!
私は今でも田原俊彦という名前を見ると身構えてしまう。田原が近藤真彦や野村義男らと「たのきんトリオ」を組んで絶頂の頃、彼らの事務所の社長、ジャニー喜多川の性癖について週刊現代で取り上げたことがあった。
記事が出てから大騒ぎになり、私は現代から女性誌にすっ飛ばされた。その田原も58歳。文春で、これまでの人生を振り返っている。
事務所から渡される給与が月額20万円から、辞める時でも30万円程度だったこと。退職金は100万円。メリー喜多川副社長とはよく口論していたこと。
辞めると電話した時、ジャニー喜多川社長は「いいんじゃない? トシ」と答え、引き止めなかった。その頃は田原からSMAPへと彼の関心は移っていたそうだ。
やはり、事務所を離れると仕事が激減した。だが田原は、「今でも、田原俊彦がジャニーさんの最高傑作だったと断言できます」といっている。
還暦間近で「僕は“ジ・アイドル”」だといい切る。この自信がすごい。
現代も合併号だが、やや誌面が変わったように思う。相続問題は息切れしたのか、今週は「60歳まで働いていた人は、どれだけ税金を納めてきたのか」というのが巻頭特集である。
いいところに目をつけたと思う。私もサラリーマンだったから、会社にいる間は給料から天引きされていて、どれぐらい税金を払っていたのか、気にもしなかった。
だが、こうして見ると、大変な額をむしり取られていたと愕然とする。
所得税は、平均的な一人当たりの総額は1787・6万円になる。所得税収入は09年度の12・9兆円から17年度には18・9兆円にまで増額している。
住民税は、生涯収入が3億2000万円の場合、1699・1万円を負担している。
このように、われわれ国民が多額の税金を払っているのに、使われ方はずさんで、会計検査院が17年度に「ムダ遣い」だと指摘した税金は総額で1156億9880万円になるというが、こんなものでは済まないはずだ。
現代が所得税や保険料、自動車税、酒税などを合わせると、生涯で1億1442.7万円にもなるそうである。
現代のいうように、国はわれわれに感謝しないとバチが当たる。
樹木希林ブームが続いている。現代も、別冊『おとなの週刊現代 樹木希林さんが教えてくれたこと』を出した。
樹木はなぜか新潮には、「お宅は面白い週刊誌だから」と、忙しいときもインタビューに答えてくれたそうだ。
新潮は、これまでのインタビューの断片をまとめて掲載している。いつものように、内田裕也との結婚生活を樹木流にアレンジして語っているが、私は、樹木と内田の夫婦生活の内実は、相当深刻だったのではなかったかと思っている。
この中でも、ろっ骨を折られたり、数知れない女癖の悪さで、女性から訴えられ、逮捕されたりもしている。
家庭内DV、女癖、結婚以来一銭ももらったことはないという結婚生活が、樹木を鍛え、諦め達観したかのような樹木的人生観や死生観を形作ってきたのであろう。
そういう意味では、内田という稀有な悪夫が、樹木希林というたぐいまれな女優を作ったともいえる。樹木が映画で見せる背中の寂しさは演技ではなかった、そう思っている。
同じ新潮に、新天皇の知られざる素顔というのがある。学習院大学の学生食堂の前に、かつては汚い小さな池があったという。
皇太子は音楽部に所属していたそうで、入部すると男子学生はビールを一気飲みして、好きな女性の名前を呼んで、先輩に池に突き落とされるという“儀式”があった。
皇太子は「やる」といった。そばにいた侍従も「どうぞどうぞ」というので、先輩が思い切り突き飛ばしたそうだ。だが皇太子が好きな女性の名をいう前だったので、聞きそこなったと後輩の女性が話している。
部の仲間が休日に御所に伺って、テニスをしたりクラブハウスでカラオケを歌ったりしたそうである。皇太子は柏原芳恵の大ファンで、グッズ鉛筆を使っていたという。
カラオケでは柏原ではなく、佳山明生の「氷雨」を好んで歌ったそうだ。
オードリーの春日俊彰(40)が、11年交際していた彼女にようやく結婚を承諾してもらったという話が美談になり、春日の好感度は“爆上がり”していた。
ところが、フライデーは、春日は結婚発表の直前まで、テレビ局内のカフェで働く女性とたびたび飲み歩き、自宅に泊めていたと報じたのである。
お笑い芸人の間でも「あの子は師匠のオンナやから」(中川パラダイス)、芸能関係者も「二人に肉体関係があったことは、言い逃れなんてできませんよ」といい切る。
春日も、彼女を家に泊めたことは認めていて、所属事務所側も「とんだ大バカ変態野郎ですね。クミさん(春日の妻)には口もきいてもらえないみたいです」とボロクソだ。
ところで「兄が80歳のとき、私は70代半ば。それからはできないです」と、4月21日付の朝日新聞朝刊が報じた秋篠宮のこの発言が物議を醸している。
この舌足らずの発言を、新潮は、秋篠宮は自分が天皇を継ぐことになるのなら、できるだけ早くやりたいと考えているとし、自分の代は短くてもいいから、早く悠仁に継がせたいという思いが出ていると見ている。
しかし、兄が新天皇になる直前に、弟が皇位を早く譲ってほしいと急かせるような発言をするだろうか。もしそうだとしたら、新潮は令和時代の「壬申の乱(天智天皇の弟の大海人皇子と天皇の長子である大友皇子が皇位継承をめぐって起こした内乱=デジタル大辞泉より)」になるかもしれないと危惧している。
文春は、秋篠宮の発言の真意は「自分は天皇になるつもりはない」というもので、皇位継承順位第一位の秋篠宮が即位をしないためには、皇室典範の改正や特例法の制定が必要となるから、皇嗣になって同様の発言をすると、政治的な発言だと批判を浴びかねない。そのためギリギリのタイミングで自分の考えを朝日に書かせたのではないかと、河西秀哉名古屋大学大学院准教授の見解を掲載している。
しかし、これが秋篠宮の即位拒否だとすれば、今後も退位が繰り返され、短期間での退位や新天皇の即位拒否が繰り返され、天皇が空位になる可能性もあるという、保守派の八木秀次麗澤大教授のような意見もある。
文春は先週号で、皇太子が秋篠宮に対して、「もっと大きな志を持ってほしい」「(新天皇となる)自分の思いを理解してほしい」と知人に漏らしていたと報じたが、秋篠宮に皇嗣としての自覚があるのかと問うている。
たとえば、5月4日には新しい天皇皇后と秋篠宮夫妻が初めて国民と対面する一般参賀が行われるが、秋篠宮は2日か3日にしてほしいと希望していたそうだ。
4日に、彼と親しいタイの新国王の戴冠式があり、それに出席したいと望んでいたからだという。結局、タイ側が、外国から賓客を招かないことになって事なきを得たそうだが。
私は、自由奔放な秋篠宮らしいと思うのだが、皇室にいる人間たちはそうとは考えないようだ。
文春に、87歳で車を運転して、東池袋の大通りで8人の通行人を引き倒し、2人の母子を死亡させた、旧通産官僚の飯塚幸三についての記事がある。
この男、通産省に入り、技術畑を歩み、約3000人の研究者を抱える工業技術院長になった。
どんなに位人臣を極めても、晩年がこれでは、それまでの輝かしい人生が泡となって消えてしまった。
2年前に受けた免許更新では、認知機能検査で問題はないと判定されていたという。だが、昨年あたりから弱って来て、年が明けてからは、バックで車庫入れする際に、何度も失敗して妻から指示を受けていたそうだ。私も年を取ってきて分かるが、高齢者の体調は日替わりである。いつも万全というわけにはいかないのだ。
私は、自分が運転しないこともあるが、後期高齢者がハンドルを握るのには反対である。
現在のように、簡単な認知機能検査で免許を更新させるのではなく、原則、後期高齢者には免許を更新させない。だが、例外的に認知機能も身体も衰えがなく、健常者と認めることができた人間だけを更新させたらいい。
さて、合併号というのは、その雑誌の真の力が出ることは間違いない。やはり文春の充実ぶりが目立つ。
中でも、ノンフィクション作家の清武英利を起用して、五輪選手村を閉幕後にマンションとして一般分譲される都有地が、1500億円も値引きされて三井不動産レジデンシャルや三菱地所レジデンス、住友不動産など11社の企業連合に払い下げられたことをスクープした記事は圧巻である。
4月23日に開発業者から選手村マンションの販売価格が発表された。価格帯は5000万円から1億円を超えるものまであり、入居開始は23年3月。
これまでも、この取引に疑問を持った住民団体や報道機関が情報開示請求をしたが、都は肝心のところを黒塗りした「のり弁資料」しか出してこなかった。
だが、それに強い疑問を感じた選手村事業関係者が、極秘の「調査報告書」の原本の写しを提供してくれたというのである。
それによると、「五つの街区から成る選手村の地価は、十三・四ヘクタールで計百二十九億六千万円(1㎡あたり九万六千八百円)と結論づけた。東京二十三区内には、土壌汚染地でもこれほど安い土地はない」(文春)
10分の1から20分の1の安値で11社連合の手に渡ったのである。
調査報告書は、3つのマンションの分析結果を示しているが、たとえば、三菱地所レジデンスが日本水産から購入した「ザ・パークハウス晴海タワーズディアロレジデンス」は、1㎡当たりの価格は約186万円で、約19倍になる。
こんなバカげたことがなぜ行われたのか。森友学園の国有地払い下げ事件と同じ構図である。
清武の分析によれば、調査報告書が提出されたときは、舛添都知事の公私混同問題で、彼が辞めて都知事選の真っ最中だったから、混乱に紛れて選手村整備を進めてきた都議会のドンといわれ大手不動産業者と親しい内田茂都議(当時)と、その側近の都市整備局長と五輪準備局技官を兼務していた安井順一(当時)が、この報告書を通してしまったのではないかと見ている。
文春は、この件について小池百合子都知事に、「あまりに不透明ではないか?」と声をかけているが、無言だった。
17年8月に、企業連合に適正な土地売買代金を請求するよう都知事に求める住民訴訟が起きており、住民側は「実際の選手村用地の不動産価格は1611億1800万円」だという鑑定結果を東京地裁に提出している。
この通りなら1500億円近い値引きが行われたことになり、森友学園どころの話ではない。
都民の一人として、心の底から怒りが湧いてきている。安倍政権も小池都政も、同じ穴の狢である。(文中敬称略)
【巻末付録】
今週は現代だけだが、合併号というのにまったく気合が入っていない。グラビアを見たくて買うのなら、やめといたほうがいいと思う。
「『美しい顔』の女たち-本誌を飾った女優から、美の変遷を読み解く 岡田奈々、有馬稲子、橋本環奈、綾瀬はるか、夏目雅子、浅丘ルリ子、あべ静江、多岐川裕美、三田佳子、山本陽子など」。名前はあるがただそれだけだ。
「<お宝袋とじ>もう二度と見られない!彼女が水着だったころ 石田ゆり子、宮崎あおい、米倉涼子、松嶋菜々子、浜崎あゆみ」。こちらもほぼ同じ。
現代が週刊誌ではない道を模索していることは、このグラビアを見てもよくわかる。
ヘア・ヌードも事件も、スクープもない週刊誌なんて、何とかのないコーヒーよりも味気ない。
(文=元木昌彦)
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