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日刊サイゾー トップ > カルチャー > 本・マンガ  > 「名探偵コナン」のオチは25年前に決まっていた!?
【wezzy】

「名探偵コナン」のオチは25年前に決まっていた!? 黒ずくめの組織は凶悪、蘭の就く職業も決定済み

 今年で連載25周年を迎える「名探偵コナン」(小学館)。誰もが知る人気漫画であり、毎週土曜日の夕方には、日本テレビ系でアニメも放送されている。しかし、作者である青山剛昌氏の発言がいよいよ「名探偵コナン」の終わりを予感させると、ファンをざわつかせている。

 今月12日から公開されている「名探偵コナン」の劇場版23作目となる『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』は好調だ。今月22日に発表された20、21日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)によると、同作は2週連続で首位を獲得し、土日二日間での興行収入は約8億8600万円を記録。今月末から来月頭にかけてはゴールデンウィークであり、さらなる収入が見込まれている。

 なお、青山氏は劇場版でも企画のスタート段階から関わり、映画の最後に入る翌年の映画の予告映像もしっかりとチェックを入れているという。

青山剛昌氏「もうオチは決まっているからね」
 青山剛昌氏は、今月24日放送のバラエティ番組『1周回って知らない話』(日本テレビ系)に出演し、「名探偵コナン」の制作秘話を語った。

 「名探偵コナン」は1994年から「週刊少年サンデー」(小学館)で連載されているが、連載が始まった当初は3カ月くらいで終了すると思っていたという。また、番組では青山氏の仕事場にタレントの足立梨花と菊地亜美が潜入。最近、工藤真一と毛利蘭の恋が進展したり、黒ずくめの組織のボスが判明したりするなど物語が急展開をみせていることから、足立は青山氏に「現在単行本で95巻まで出ているが、100巻あたりではどうなっていくの?」と質問。すると青山氏は「100巻だとキリがいい」と含みをこめながら返答。さらに「もうオチは決まっているから」と明言したのだ。

 この発言から「名探偵コナン」は100巻で終了するという憶測が広まっているが、一体どんなオチが用意されているのだろうか。それを解き明かすヒントを、青山氏は「CUT」2019年5月号(ロッキング・オン社)のインタビューで残していた。

 

黒ずくめの組織は徹底して「悪」
 「CUT」では、『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』の公開を記念して、青山剛昌氏の1万字インタビューを掲載。インタビューでは「名探偵コナン」をつくるうえでの工夫やポリシーなどが語られているが、そのなかで「黒ずくめの組織にも彼らなりの“正義”があるのか」という話になると、青山氏は以下のように否定している。

<それはないですね。悪い奴ですよ(笑)。(黒ずくめの組織のボス)烏丸蓮耶はめちゃくちゃ悪い奴。掛け値なしですよ>

 また、黒ずくめの組織や組織の一員であるジンの設定に関しても明かしていないことは沢山あるとしているが、ジンに関しては、彼に弱点はなくFBI捜査官である赤井秀一と互角に張り合えるほどの人物だという。

レギュラーメンバーはどうなる?
 一方、レギュラーメンバーが将来どのようになるのかもほぼ決まっているといい、蘭が何の職業に就くのかのヒントはすでにあちこちに散りばめられているようだ。そもそも、「名探偵コナン」の最終的なゴールは1巻が終わるころには出来ており、それに向かって話を進めていたという。25年間前にラストが決まっていたとは、驚きだ。

 ちなみに、安室透、灰原哀、世良真純の3人がこれほどまでに人気キャラになるとは、青山氏も予想していなかったらしい。

 

なかなかヤバい犯人の犯行動機
 さて、推理漫画においては殺人のトリックを考えることが最も難しいように思えるが、青山氏にとっては、殺人の“動機”を考えるほうが困難なよう。インタビューでも<「そんなことで殺すかよ?」といものは、やっちゃいけないじゃないですか>と、打ち明けている。

 しかし、25年間も続いていれば中には「こんなことで?」と思ってしまう犯行動機も存在する。たとえば、アニメ135話(アニメオリジナルストーリー)「消えた凶器捜索事件」での犯人の動機は、「ハンガーを投げつけられた」から。これには目暮警部も「そんなくだらない理由で人ひとりの命を奪ったんですか!」と激怒していた。ただ、もともと犯人は被害者に恨みをもっており、ハンガーは殺人の引き金ということだったが。

 平成のシャーロックホームズを目指す工藤新一は令和もコナンとして奮闘するようだが、「名探偵コナン」にもいつか終わりのときがくる。その結末を心して待ちたい。

最終更新:2019/04/27 07:15
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