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日刊サイゾー トップ > 海外  > 父親が2歳の娘を“質草”に

所持金が17円足りなかった父親、2歳の娘を“質草”として食堂に置き去り……

父親が自分を置いて店を出ていくことに気づいた娘が、後を追いかける

 4月初め、広東省仏山市の食堂で父娘が一杯のうどんを注文したところ、代金が6元(約100円)だったにもかかわらず、5元しか所持していなかった。すると父親は「明日1元持ってくる代わりに、娘を質草に置いていく」といい、店を出ていってしまったという。

 このニュースは広東省のテレビ局が伝えたものだが、ちなみに6元のうどんといったら、素うどんに近いものだったと思われる。

 店の監視カメラに映されていた映像を見ると、父親が自分を置いて店を出ていこうとしていることに気づいた娘が泣きだし、後を追いかけていく。父親はそんな娘を手で押し戻し、そのまま店を去っていってしまった。

 食堂の店主は慌てて父親の行方を追ったが見つからず、娘が捨てられたのではないかと警察へ通報した。

 数時間後、父親は店に戻ってきたが、娘がいないことを知ると大声で怒鳴り始め、「なんで警察なんかに連絡したんだ!」と、店主をなじった。

 警察によると、父親は「娘を捨てていったのではなく、金を工面するために店を出ていっただけ」だといい、途中で電動バイクのバッテリーが切れて充電していたため、戻ってくるのが遅れたのだと主張しているという。

 父親はその後、警察できついお灸を据えられたようだ。

 中国の一人っ子政策は2016年に廃止されたが、依然として甘やかされて育った子どもが多い。その一方、たった十数円のために子どもに対して非情なことをする親もいるとは、なんとも情けない。

(文=佐久間賢三)

最終更新:2019/04/29 16:00
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