NHK『ごごナマ』で“神回”? 「ポルノ」連呼の意外な舞台裏って!?
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お笑い番組やバラエティ番組もあるものの、基本的に“お堅い番組”ばかりなのがNHK。お色気とはまったく無縁の局だが、22日の昼下がり、「ポルノ」という単語が飛び交う異例の番組が放送された。
その番組は、船越栄一郎と美保純が司会を務めるトーク番組『ごごナマ』だ。22日のゲストとして招かれたのは女優・白川和子。多くのドラマや映画に出演し、今年2月には過去に吉永小百合、八千草薫、三田佳子らも受賞した「田中絹代賞」を受賞した白川は、もともと昭和40年代に数多くのピンク映画に出演し、“ロマンポルノの女王”と呼ばれた人物だ。となると、当然話題はそのことに触れざるを得ない。番組を偶然見かけた40代の男性は語る。
「私は、高速道路のサービスエリアでお昼ご飯を食べており、備え付けのテレビでNHKを見ていましたが、13時のニュースが終わるといきなり画面に『ロマンポルノ』という単語が登場し、その後も『あえぎ声』『昼下がりの情事』『ピンク映画』『押し倒されて……』など、際どい単語が次々と登場しました。子どもが一緒だったので、非常に気まずかったです」
昼下がりから挑戦的なテーマに挑んだNHK。しかし同局がロマンポルノを扱うのは、これが初めてではない。テレビ情報誌の記者が言う。
「地上波ではありませんが、2016年にBSプレミアムのドキュメンタリー番組『アナザーストーリーズ』で、日活ロマンポルノが取り上げられた過去があります。NHKがロマンポルノを取り上げたのも驚くべきことですが、名作を紹介する場面では、濡れ場やバストトップも画面に登場し、当時大きな話題になりました。今回、白川をゲストに呼び、包み隠さずロマンポルノについて話したということは、NHKはロマンポルノをひとつの文化として認めたということでしょう」
ちなみに『ごごナマ』の司会を務める美保も日活ロマンポルノ出身で、番組では「色眼鏡で見られた」など、“共通の悩み”を話し合うシーンも登場。番組中には、NHKのアナウンサーが「ロマンポルノについて簡単にご説明申し上げます」と話すシュールな場面もあったが、こういった番組について、テレビ関係者は「NHKだからこそできる」と話す。
「制作現場は、お色気番組なら視聴率が取れるのはわかっていますが、画面にバストトップが映ったり、あまりに下品だったりすると、近年はすぐに『スポンサーはどこだ?』などという話になってしまうので、過激な番組やシーンは減る一方です。その点、NHKは視聴者がスポンサーですから、そういった心配はありません」(同)
かつては“エロ”といえばテレビ東京の独壇場だったが、令和のテレビ界はNHKが“エロの救世主”になるのかもしれない。
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