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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > アスリートひな壇芸人化に待った!
熱血!”文化系”スポーツ部

「平成スポーツ振り返り企画」アスリートひな壇芸人化に一石を投じた、NHK BSの骨太企画

原田、荒川静香、そして羽生結弦へ

 そして、もうひとつうなったのがVTR構成だ。「冬のオリンピック」回では、「長野五輪スキージャンプ団体・日本金メダル」の中継映像を流したあと、「平成18(2006)年トリノ五輪女子フィギュアスケート・荒川静香金メダル」と「平成30(2018)年平昌五輪男子フィギュア・羽生結弦2大会連続金メダル」の中継映像を連続して放送。名場面をノーカットで堪能できるだけでも贅沢な時間なわけだが、ここではこの3つを選んだ意図も深読みしてみたい。

 長野五輪で金メダルを取ったスキー団体。その栄光の陰に隠れるように、同じ長野で味わった苦い経験を糧に、8年後、トリノ五輪で花開き、イナバウアーで一世を風靡した荒川静香。そんな荒川と同じ仙台市のリンクでフィギュアスケートに出会った羽生結弦は、演技後半、あえてイナバウアーを組み込んで快挙を達成した……一見バラバラの3つの大会の点と点が結びつき、スポーツは歴史的背景という縦軸を知ることでより深みが増す、と再認識させてくれる。

 今後、第3回(27日放送)「ラグビーW杯2015 日本×南アフリカ」、第4回(28日放送)「イチロー シーズン最多安打達成試合」、第5回(29日放送)「なでしこジャパンW杯優勝」、第6回(30日)「サッカー男子“ジョホールバルの歓喜”」と、平成最後の日まで豪華ラインナップが続く。

 スポーツファンとしてこれ以上なく贅沢な10連休の幕開けであり、そして、平成の締めくくりを迎えられるのではないだろうか。

(文=オグマナオト)

最終更新:2019/04/24 14:09
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