テレ朝『世界フィギュア』に批判殺到! 「もう放送権を手放してください」とファンの悲痛な声
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テレビ朝日で、4月11日~14日に4夜連続ゴールデンに放送された世界フィギュアスケート国別対抗戦。
14日放送のエキシビションでは、日本チームは、「世界に一つだけの花」や「だんご3兄弟」など、平成のヒット曲メドレーを披露。また、優勝国のアメリカはDA PUMPの「U.S.A.」を披露するなど、大いに会場を盛り上げてくれた。
しかし、この放送には、フィギュアスケートファンたちから批判が続出。
過去映像に大幅に時間を使い、世界王者のネイサン・チェンのアンコールが、放送ではカットになっていたことや、優勝者を差し置いて5位となった紀平梨花選手がトリを務めたことなどが、フィギュアファンを大いにざわつかせたらしい。SNSには以下のようなコメントが溢れていた。
「ネイサンのアンコールがネメシスだったと聞いて楽しみにしてたら何故か紀平さんがトリだわアンコールだわ大会成績無視したエキシビションで驚いてフリーズしたわ」
「日本開催だからと言って、大会の勝者をリスペクトすべきじゃないの?」
「テレ朝さんエキシビション放送してくれてありがとう。でも過去の映像とかそんなにいる? ただ今回の国別対抗戦のエキシビションを最初から最後まで見たかった。」
「今日のエキシビション、滑走順が紀平さんがトリというのは違うと思うな。いちおう試合だし。トリはパパシゼかネイサンだろ!普通に考えて、優勝チームのアメリカの優勝者、ネイサン・チェン選手であるべき。こんな事は、紀平さんの為にもならないよ。真凛と同じ道を歩ませることになるよ」
「テレ朝はもうフィギュアの放送権を手放してください」
さらに、「開催国が日本だから日本人がトリを」というのであれば、国別対抗戦で3位をおさめた宇野昌磨選手か坂本花織選手が妥当ではないかという声もあった。本人の意向ではないのに、こうした批判を受けることになってしまった紀平選手が一番の被害者のようにも思える。
滑走順にどの程度放送局が関与したのかは不明だ。とはいえ、なぜこのような編集になったのだろうか。また、視聴者からの批判はどのように受け止めているのだろうか。
テレビ朝日の番組広報担当者に問い合わせたところ、
「こちらの一存で回答して良いものかどうかはわかりかねます。コメントできるかどうかを含め、確認した上でご連絡します」としたうえで、その後は残念ながら一切返答がなかった。
そこで思い出されるのは、2018年に開催された平昌オリンピック。ネイサン・チェン選手は男子フィギュアスケートで金メダル最有力と言われつつ、ショートプログラムで失敗。しかし、その後、フリーで4回転ジャンプを5回成功させて見事1位を獲得し、総合5位となった。フリーでの劇的な巻き返しぶりは、ネット上ではソチ五輪の浅田真央選手と重ね合わせて「ネイサン真央」とも言われ、大人気となったのだが、テレビでは生中継以外、演技の映像がほとんど流されなかったのだった。
スポーツ番組に関わる放送作家は言う。
「テレビは基本的に世の中が注目しているものに沿って番組を作るりますが、世間は『日本』にしか興味がないから、日本人しか映さないんです。日本人が世界で活躍するところが観たい人がほとんどであり、外国人が活躍しても観たいと思う人は少ないので、流しても視聴率がとれないんです」
確かにテレビ番組の視聴者は、人口比率の高い中高年層が多くを占めるだけに、視聴率だけ考えると「外国人選手のアンコールをカットしたうえで、過去映像も豊富に盛り込みつつ、『日本人だけ多めに映す』」ということになるのかもしれない。
しかし、フィギュアスケートにかかわらず、アスリートへのリスペクトを持ち、スポーツを愛する人たちの思いを無視し続ける番組構成をこのまま続けていると、やがては「スポーツはテレビでなく配信で観たい」と思う人のほうが増えてしまうのではないか。そんな未来は、実はもう遠くないかもしれない。
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