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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > ギョーカイ漫画で平成を振り返る
じゃまおくんのザオリク的マンガ読み 

勝新パンツ事件、宜保愛子ブーム……ザ・広告業界マンガ『気まぐれコンセプト』で平成を振り返る

気まぐれコンセプト』(小学館)

 新元号「令和」が、ついに発表されましたね。しかも、お札までリニューアルされるとか。あと数日で平成が完全終了ということで、いろいろと感慨深いです。筆者のような30代以上の人たちは、昭和に生まれ、青春時代やオッサン時代を平成で過ごし、余生を令和で終える……みたいな元号トリプルまたがり体験をすることになりますね。平成に結婚できなかった人は「平成JUMP」とか言うんでしたっけ? なんか響きがカッコよくていいじゃないか! たとえ令和で着地できなくたっていいじゃないか!(そこまでは言ってない)

 そんな昭和&平成経験者の僕らにとってありがちなのが、昭和と平成にそれぞれ起こったイベントの記憶があやふやになっていることです。バブルとか万博って昭和だっけ? 平成だっけ? みたいな。今回は、そのあたりをスッキリさせましょう。平成を振り返るのに最適なマンガ『気まぐれコンセプト完全版』から、「うわー、あったあった、こんなブーム」みたいな感じのやつをたっぷりとご紹介します。

 本作は「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載されている、ホイチョイ・プロダクションズによる4コマ漫画。白クマ広告社という架空の広告代理店を舞台に、時代のトレンドに合わせたネタをシニカルにイジる作風です。今回ご紹介する単行本『気まぐれコンセプト完全版』では1981~2015(昭和56~平成27)年までの35年分が掲載されています。

 僕なんかはバブル全盛の頃に本作をリアルタイムで読んでいたわけですが、いかにもギョーカイっぽい雰囲気が漂っているチャラチャラしたマンガっていうイメージがありまして、そのリア充すぎるオーラがあんまり好きではありませんでした。しかし、35年間このチャラいスタイルを貫いた結果、時代ごとのブームを反映した最強のトレンドデータベースとなっていたわけで、今さらながらとんでもなくスゴい作品だったことに気づかされました。

1988年(昭和63年)

 元号が平成に変わる直前の年、東京ドーム完成、青函トンネルが開通し、ビール業界では『スーパードライ』が大ブームという時代でした。

 そんな中、筆者の注目イベントは……

・『ドラクエIII』の発売日、ビックカメラ池袋東口店に行列1万人超え。

・ヤンキーによるドラクエ狩りが発生。

・浅野ゆう子と浅野温子の「W浅野」によるトレンディドラマ『抱きしめたい!』(フジテレビ系)放映開始。

・ソウル五輪でベン・ジョンソンが100m世界新を出すも、ドーピングがバレて金メダル剥奪。

「W浅野」って言葉が、とにかく脳裏に焼き付いてます。ちなみに網浜直子と飯島直子による「W-NAO」っていうユニットもあったんですけど、これはたぶん黒歴史でしょうね。

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