とんねるずDVD発売も、セクハラ・パワハラ案件は全カット?
#フジテレビ #とんねるず
昨年春に終了した名物バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)のDVD-BOXの第2弾が近く発売される。「コンプライアンス」と題された全9枚組である。前番組の『とんねるずのみなさんのおかげです』の内容も収録した30年の決定版だ。
「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」「全落・水落オープン」などすでにソフト化されている企画は除かれているものの、一連の名作ドラマのパロディ企画の中でも秀作といえる「太陽にほえるな」シリーズ、番組スタッフを集めて『紅白』出場まで果たした野猿プロジェクト、「宜保タカ子と行く 心霊体験バスツアー」など、名物企画が多く収録される。だが、別の意味ではとんねるず、特に石橋貴明の真骨頂といえる「セクハラ・パワハラ系」企画は収録されないもようだ。
「よく知られるところでは、1995年に放送されていたコントドラマ『近未来警察072』がありますね。無名時代の松嶋菜々子が出演しており、『ああ、クセになりそう! 私はあなた達のメスブタよ』『ダメ! 中はダメ! 外なら、どこでもいいから!』『オナラじゃないのよ、オナラじゃないのよ、ちょっと空気が入っただけ』といったセリフを言わされていました。いずれも性行為を連想させるフレーズで、これが夜9時台に放送されていたのは驚きですね」(業界関係者)
『近未来警察072』は内容よりも、松嶋にとって黒歴史となるため封印されたといえるだろう。ほかにも、あの名物キャラクターもDVDにはなさそうだ。
「『保毛尾田保毛男』ですね。七三分けと青ヒゲで公務員、岸田今日子演じる母親とふたり暮らしというシュールなコントです。こちらは『おかげです』の名物キャラクターのひとつでした。しかし17年に懐かしのキャラクターとして登場したところ、同性愛者を揶揄していると炎上してしまったのです。このほか、渡辺満里奈、今井美樹、工藤静香らの当時のアイドルたちへのセクハラシーンも見られなさそうですね」(同)
こうして見ると「決定版」といっても味気ない内容となってしまいそうだ。ある意味では、30年を経てのとんねるずの「オワコン化」を記録する皮肉な内容となってしまったのかもしれない。
(文=平田宏利)
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