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日刊サイゾー トップ > 社会 > 事件  >  ゴーン氏会見を専門家が分析!
ゴーンはそんなに悪者なのか?

日産への”隠しきれない愛情”がダダ漏れ!? カルロス・ゴーン氏会見を表情分析の専門家が斬る!

幸福の微表情は「だます喜び」?

 ウソのサインのひとつに、「だます喜び」というものがあります。子どもがイタズラをして、「○○ちゃんがやったの?」と聞くと、「僕、やってないよ」と言いながら、ニコッとする場面を見たことがありませんか? これが「だます喜び」という現象です。大人がこの行為を行う場合、大人は表情コントロールがうまくなるので巧みに行えます。生じるとしても、微表情として「だます喜び」がわずかに思れる程度です。

 しかし、ここでゴーン氏の幸福の微表情を「だます喜び」であると判断するのは早計です。「だます喜び」は、ウソだとわかった後に、そうラベル付けされるものなので、事前にその可能性が頭をよぎることがあっても、決めてかかってはいけません。ただ単に自分に向けられた「非難」に苦笑したものの、そのバカバカしさを面に出すことをためらっただけかもしれません。

 仮に私が捜査官側ならば、今回の表情分析からゴーン氏の感情抑制のクセを幸福の微表情であると仮定し、取り調べ中に生じるその抑制のパターンを精査し、真実を明らかにするヒントとして活用するでしょう。

●しみず・けんじ

株式会社空気を読むを科学する研究所代表取締役・防衛省講師。1982年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、東京大学大学院でメディア論やコミュニケーション論を学ぶ。学際情報学修士。日本国内にいる数少ない認定FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)コーダーの一人。微表情読解に関する各種資格も保持している。20歳のときに巻き込まれた狂言誘拐事件をきっかけに、ウソや人の心の中に関心を持つ。現在、公官庁や企業で研修やコンサルタント活動を精力的に行っている。また、ニュースやバラエティー番組で政治家や芸能人の心理分析をしたり、刑事ドラマ『科捜研の女 シーズン16』(テレビ朝日系)の監修をしたりと、メディア出演の実績も多数ある。著書に『ビジネスに効く 表情のつくり方』(イースト・プレス)、『「顔」と「しぐさ」で相手を見抜く』(フォレスト出版)、『0.2秒のホンネ 微表情を見抜く技術』(飛鳥新社)がある。現在、ハーバービジネスオンライン、月刊「健」にて連載を持つ。

最終更新:2020/01/08 10:58
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