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『ザ・ノンフィクション』の“万引きランナー”衝撃のバッドエンドに唖然

『ザ・ノンフィクション』の万引きランナー衝撃のバッドエンドに唖然の画像1
※イメージ画像

 日曜昼のフジテレビの名物番組『ザ・ノンフィクション』が、一昨年、昨年と立て続けに万引きで逮捕されたマラソンランナーの原裕美子氏に密着。衝撃的な内容に視聴者から驚きの声が上がっている。

 番組の内容は、原氏の栄光と挫折、そして更生を描く“はず”のものだった。原氏は中学時代に頭角を現し、2005年に名古屋国際女子マラソン、07年には大阪国際女子マラソンで優勝。世界陸上代表にも2大会連続で選出された日本を代表するマラソンランナーだった。しかし、17年7月に窃盗の疑いで逮捕され、18年2月に再び窃盗で逮捕。番組は、そんな原氏の姿を追ったものだ。テレビ情報誌記者が語る。

「毎回、ディープなテーマを取り上げる『ザ・ノンフィクション』ですが、今回の放送は特に踏み込んだものでした。そもそもこの回のタイトルが『万引きランナーと呼ばれて』でしたし、原氏の精神病院や更生施設での暮らしぶりを包み隠さず放送。実の兄弟を食事に誘うも、冷たく断られるというシーンもありました」(テレビ情報誌記者)

 カメラは、判決を聞くために裁判所に向かう家族の車に同乗し、希望通り執行猶予付きの判決が下る。裁判後、原氏は涙を流して謝罪し、マラソン大会にも出場。治療を受けながら生活を立て直す──そんな美しいストーリーで終わるものかと視聴者の誰もが思った時、とんでもないオチが待っていた。

「番組のエンディングテーマ曲『サンサーラ』が流れ、一件落着かと思いきや、原氏が共同生活を送っていた更生施設で、賄いの鶏肉を部屋に持ち帰っていたことが明かされたのです。その理由は、『私が作った料理を残す者がいて、腹いせにやった』というものでした」(同)

 この事実に、ネットにも、

「すごいオチ」
「治ってないやんけ!」
「まさかのバッドエンド」

 と、驚きの声が続出。

「絶対また捕まるだろ、、、」
「執行猶予は完全に間違い」

 といった厳しい声も少なくない。これだけ常習性の強い原氏に、なぜ裁判官は執行猶予の判決を下したのか? フリーのジャーナリストが言う。

「当時は公表されませんでしたが、原氏は12年に初めて万引きで逮捕され、それ以降、判明しているだけで7度逮捕されています。18年の逮捕は執行猶予中の再犯ですから、10年前なら間違いなく実刑判決を受けていたでしょう。それでも再び執行猶予が付いたのは、『クレプトマニア(窃盗症)』について、専門家が『刑事罰よりも治療を』と訴えたことが功を奏した形です。罰を与えるよりも、再犯を防ぐことが社会にとって有益であるという主張ですが、10年代に入って刑務所の収容能力が限界に達していたことも、そういった流れを後押ししました。とはいえ一般市民には処罰感情が根強いだけに、注目度が高い原氏に執行猶予判決を下すことで、問題提起したかったのでしょう」(ジャーナリスト)

 包み隠さず事実を伝えるという意味では、「万引きランナー」は傑作だったが、誰もが後味の悪さを感じたはず。原氏がまた逮捕されるようなことがあれば、クレプトマニアに執行猶予を与える取り組みは間違いなく後退しそうだ。

最終更新:2019/04/09 23:00
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