昭和~平成の移り変わり期に僕らをドギマギさせた、白倉由美「セーラー服3部作」
#マンガ #ザオリク的マンガ読み
背徳度が増し、いろんな意味でギリギリ!
■『卒業、最後のセーラー服。』(「ヤングチャンピオン」/89年作品)
セーラー服度:★★★★★
エッチ度:★★★
病んでる度:★★★
舞台を少年誌から青年誌に移し、ストーリーの背徳度が増しているのが本作。草薙優恵17歳、雄高16歳の、2人の美形姉弟の物語。お互いが愛し合ってるのに、姉弟だから一線を越えられない……みたいな、いろんな意味でギリギリな設定の作品です。
制服モデルをしているほどの美少女・優恵は、スキが多くて、学校の男子に狙われまくり。女子にもやっかまれまくり。不良たちに囲まれ、服を脱がされ、貞操の危機……みたいなシーンも頻繁に出てきますが、ストーカー並みに姉のことを心配している弟の雄高が駆けつけ、間一髪で助けてくれる鉄壁のシスコン&ブラコンストーリー。
そんな中、本格的に芸能課にスカウトされる姉の優恵、人気ロックバンド「ストーカー」のボーカルに抜擢された弟の雄高、2人の間に次第に距離ができ始め……というストーリー。文字通り「ストーカー」ってバンドが出てくるのが笑えるのですが、この当時はバンド名に使われるようなクールなキーワードとして使われていたんですね。今だと普通に犯罪者扱いの言葉ですから、時代を感じさせます。
禁断のキンシンソーカン物かと思いきや、後半で実は血がつながっていないことがわかるお約束の展開もあり、セーラー服度もエッチ度も病んでる度も3部作のラストを飾るにふさわしい仕上がりとなっています。
***
というわけで、昭和から平成への時代の移り変わり期に青少年をドギマギさせた、白倉由美先生のセーラー服3部作をご紹介しました。ちなみに『セーラー服と機関銃』のパロディで『セーラー服と一晩中』いうAVも存在しており、非常に紛らわしいのですが、今回ご紹介したマンガとはまったく関係ありませんので、念のため。
(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん <http://ablackleaf.com/>)
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