佳子さまのHIPHOPダンスは「皇族にふさわしくない」? 母・紀子さまのイライラ募る……
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新元号決定で……
フライデーから。長谷工といえば分譲マンション建設最大手だが、フライデーによると、ここが建設中だった神奈川県川崎市内に建設していたマンション「アクアブリーズ川崎」で、盗撮事件が起きていたというのである。
30代の女性作業員が共用トイレを使った時、周囲をベニヤ板で囲い、テープで貼ってあるが、そのテープにドリルで開けたような穴が等間隔で並んでいたのに目が止まった。
そこでテープを剥がすと、縦横2cmほどの小型のカメラが出てきたというのである。カメラは稼働中だった。
彼女は、所長にいいに行くと、預かっておく、処分するといい、持って行ってしまったのだ。
彼女はSDカードを預かっていたので、見てみると、他の女性3人も盗撮されていた。
所長にカメラを返して欲しいというと、捨てたと言い張るので、警察を呼んだそうだ。
その後、所長は警察に自首したが、おかしいのは長谷工側のその後の処理である。
所長は諭旨解雇にしたが、女性たちには、動画は削除したから、世の中にいわないでくれと、公表せず、隠蔽してしまったというのである。
フライデーに対して長谷工側は、事実関係は認めたが、詳細については回答しなかったという。
件の女性は、精神的ショックで体調を壊しているそうだ。
長谷工さん、これはダメでしょう。
ところで、男はいくつになっても女を追いかけるものだが、この人は、その中でも特別かもしれない。
「飯田グループホールディングス」は、売上高約1.3兆円を誇り、不動産業界第2位の大企業である。
少し前に、ここの森和彦会長と歌手の華原朋美の「親密デート」がフライデーに報じられたが、今度は西河洋一代表取締役社長(55)が愛人2人と一緒に、西河の奥さんから、夫と2人の愛人によって著しい精神的苦痛を被ったとして、1億1000万円の損害賠償請求訴訟を起こされていると、文春が報じているのである。
飯田HDの創業者は、飯田一男だが、彼が亡くなったため、彼の次女と結婚した西河が社長に就任したのだ。
妻の父親の会社を引き継いだのだから、彼女に頭が上がらないのではないかと思うが、そうではないようだ。
銀座の高級クラブの女性や別の女性と、熱海の別荘やラブホテルで、逢瀬を楽しいでいたという。
だが、そのことは妻の知るところとなり、夫婦仲が冷え込んでしまった。妻は別居し、離婚を決意したそうである。
文春の直撃に、西河社長は、「別邸等において、アトピーの治療用のクリームを女性たちに塗ってもらっていただけであり、女性たちとの間で不貞行為には及んでない」という何ともはやの回答を寄せ、妻も「支離滅裂」だと漏らしたそうだ。
今年の株主総会では、森和彦会長ともども、相当厳しく責任を追及されるのではないか。こういうのを身から出た錆という。
今週の第1位は、新元号「令和」にまつわる動きを追った新潮と文春の記事。
令和の出典は漢書からではなく国書・万葉集から選んだという。
安倍首相は、菅だけに美味し所を取られてたまるかと、首相会見を開き、SMAPの『世界に一つだけの花』まで出して延々と令和の由来を語った。その後もテレビを渡り歩き、この機会を自分の功績をアピールする場にしてしまったのである。
安倍は、この元号には「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ、という意味が込められている」と話しているが、この2字のどこからそんなことが読み取れるのだろうか。
同じ名前をつけている人は多いそうだ。新潮で、杉並区に住む山岸令和(72)さんの読み方は「のりかず」。軍人だった父親が易者につけてもらったそうで、「私の名前には“命令に従って和をもたらす”という意味が込められています」といっている。
「令」という漢字は、ネットの「漢字/漢和/語源辞典」によると、
「成り立ち 会意文字です(亼+卩)。『頭上に頂く冠の象形』と『ひざまずく人』の象形から、人がひざまずいて神意を聞く事を意味し、そこから、『命ずる・いいつける』を意味する『令』という漢字が成り立ちました」
安倍の「安」を入れ込むのではないかという憶測があったが、さすがにそれはまずいと考えたのだろう。外国メディアの一部からは、「右傾化」の象徴だという報道もある。
厳密には、漢書の中にこの言葉があるというから、純粋な国書からではないようだが、関係が冷え切っている中国に、今回の安倍首相の国粋主義的なやり方が、攻撃材料を与えることにはならないか。
平成は、内外が安定して天地共に平和になるという意味があった。令和という文字からは、政治家や官僚たちが、われわれ民を跪かせ、平和は与えられるものではなく、銃をもって奪い取るものだと命じる姿が浮かぶ。杞憂に終わればいいのだが。
新潮によれば、竹下内閣が「平成」と改元した後、消費税導入とリクルート事件で退陣に追い込まれた。昭和に改元した時は若槻礼次郎首相だったが、大蔵大臣の失言がきっかけで昭和恐慌が起き、内閣は総辞職に追い込まれている。
大正の時も、西園寺公望内閣は、制定5カ月後に崩壊している。今回も5カ月後には消費税増税が待っている。公明党は早くから消費税はやるべきだという態度を表明しているから、「消費税増税を延期する」ことを大義に、参院選とのダブル選挙は甚だやりにくくなったはずだ。
その安倍が、最後の思いを込めたのが、この元号選びではなかったのか。
これほど中国離れを意識した安倍首相だが、この元号は中国ではどう受け止められたのだろう。
文春オンライン(4月4日)で安田峰俊氏がこう書いている。
「今回、特に中国のメディアで注目されたのが、令和の元号が『脱中国化』のメッセージを持っているか否かという話題だった。人民日報傘下の大手紙『環球時報』が、元号の発表直後に『脱中国化』をいったん報じてから、『万葉集』の詩歌にも中国古典の影響が見られることや、令和の典拠が『万葉集』内の漢文で書かれた個所だったことを指摘して『中国の痕跡を消し去ることはできなかった』と見出しを修正して記事を差し替えたのが代表的だ」
やはり漢字の本家だけある。安倍は、日本の書からとれば、中国色を排することができる、自分を支持してくれる日本会議なども認めてくれると考えたのだろうが、中国側にとってみれば、古いものから引っ張ってくれば、必ず漢字の痕跡は残っているはずだと今一度調べたら、やはりそうだったということであろう。
私にはどちらでもいいが、今大事なのは、脱中国ではなく、距離を置きながらも中国と付き合っていく、対話外交こそが求められているのではないか。
岩波書店が「万葉集」特需で沸いているそうだ。いいことだ。温故知新。古の賢人たちが教えてくれている。百田直樹氏のものではなく、今一度、真っ当な日本史を日本人は勉強し直す必要があるはずだ。
【巻末付録】
今週は両誌ともに手抜きグラビアといってもいいかもしれない。現代は、「山崎真実が帰ってきた」。2004年のミスマガジンだそうだ。
袋とじは、アメリカの「PLAYBOY」の表紙を飾って、プレイメイトに就任した渡辺万美の「プレイメイト・ヌード」。たしかに日本人離れした肢体である。NHKの朝ドラ『あまちゃん』に出ている時は知らないが、すごい迫力のあるボディを持つ女性が出てきたものである。
ポストから。巻頭には「フレッシュスター誕生 外崎梨香 なでたいカラダ」。後半の袋とじは「世界が認めた愛人エロス 中丸シオン 美麗ヘアヌード」。化粧のせいかバタ臭い(古いね!)日本人離れした女性である。ロシアや中国で活躍しているというのがわかる。
「河中あい 彼女が下着にきがえたら」。こちらは日本人男性好みの女性だ。というわけで、今週は引き分けだな。
(文=元木昌彦)
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