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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > くまだまさし、テレビを断る理由

“吉本No.1営業芸人”くまだまさしを直撃! 芸人の世界で起こりつつある「さよならテレビ」現象とは?

「R-1」めぐるSNS炎上騒動に、くまだ大先生は……

初心忘れるべからず!

――自分の正しい場所を見つけるというのは、とても大切なことなんですね、大先生。

くまだ でも、それが正解かどうかっていうのは、そればっかりは自分では正直わからなかった。自分のやってきた道が正解か正解じゃないかの答え合わせは、ひとつは再三申し上げておりますが、やっぱりお金。もうひとつは、天才と呼ばれている人たちに認めてもらったっていうことです。松本人志さん、千原兄弟さん、日村勇紀さん……そうそうたるメンツに「おまえはすごいな、おまえこれだな」って言っていただいて「あ、これは間違いではなかったんだ」と。これちょっと話逸れますが、この前、千原ジュニア大統領に……。

――大統領!!

くまだ 打ち上げの席で、ジュニア大統領の前に、僕、フットボールアワーの岩尾望さん、あと芥川賞を取った本当の先生・又吉直樹先生、3人がいて。そこで大統領が「この中で誰が一生安泰か? 第1位はくまだだ」っておっしゃった。もう、このまんまで行くしかありませんよ。もちろん、23年前に吉本の養成所入った時は……まさか自分がこんな姿に、あんなブルマはくなんて思ってもおりませんでした。ですから、これから先5年後、10年後、またどうなってるかもわかんないですし。でもとりあえずごめんなさい、なんかウケちゃってるので(笑)。

――自分で居場所を作る時代になったのかもしれないですよね。セルフマネージメントというか。

くまだ 必要かもしれないですね。

――テレビでも営業でも、まずは自分の名前を知ってもらう必要があり、そんな中で『R-1』は認知という点でものすごく有効だと思うのですが、一方でキートンさんのあのSNS炎上騒動のような公平性の問題も根強くあります。

くまだ なるほど。これは大事なことです。やっぱり僕もピン芸人でございますから、気になってました。正直言えば、本当に皆さん言ってる通りだと思います。やっぱり大人の社会、世界であることは否めない。正直言えば、僕が『R-1』に出なくなった理由もそこでした。だいぶ昔ですけど、「これだけウケたらいっただろう」っていうのが何度か裏切られて、ああやっぱりそういう世界なんだろうなって。一言言いたくなるキートン君の気持ちもよくわかる……ただやっぱり、それは言わないほうがお利口だなっていうね。

――キートンさんを見て笑ったお客さんの記憶は、ずっとありますから。

くまだ そうですね。ただ、僕は何より『R-1』だけで言えば……もっと盛り上がってほしい。僕自身「あ、今日が『R-1』だ」って、当日に気づいたぐらいなので。なんでもっと宣伝をしてくれないの? っていうほうが強いですね。

――確かに。見る目が多くなれば、自浄作用が働くというのもありますよね。

くまだ いろいろ合わせて相乗効果で良くなっていけばいいなっていうのが、『R-1』への私の思いですね。

――ありがとうございます。なんかもう……世界が平和になりました。

くまだ いや、お金の話ばっかりですいません!!
(取材・文=西澤千央)

最終更新:2019/04/15 10:19
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