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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > くまだまさし、テレビを断る理由

“吉本No.1営業芸人”くまだまさしを直撃! 芸人の世界で起こりつつある「さよならテレビ」現象とは?

撮影=尾藤能暢

「くまだまさしは、テレビのオファーを断っている」

 その情報がわれわれの耳に飛び込んできたのは、千鳥MCの『相席食堂』(朝日放送)にて。くしくも『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で、ベテランコンビ・リットン調査団が「大衆に迎合するような芸はやりたくない」と、テレビはおろかルミネへの出演も断っていると放送されたばかり。いま、芸人とテレビの関係に、どんな地殻変動が起きているのか?

「営業を優先させるため、テレビの仕事を断っているというのは本当なんですか?」――。出番を終え、ルミネの控え室でくつろぐ、くまだを直撃した。

***

くまだ あ、ああアレですね、話題の、千鳥先生の『相席食堂』。もちろんすべてを断ってるわけではないんですが、結構断ることが多いというだけで……。

――それはもう、テレビに魅力はないと?

くまだ いやいやいや。単純に、オファーいただく前に、劇場と営業のスケジュールが入っちゃってるだけですよ。もちろん、劇場や営業をなくしてテレビのほうに行くこともできますが、僕自身がいま、営業を大事にさせてもらっていると。そこは本当に申し訳ございません、ウソ抜きで言わせていただくと……。

――(ゴクリ)

くまだ 営業のほうが、お金がいいんです。

――えーーーーー!

くまだ サイゾー先生、誠に申し訳ございません。やはり、マネーのほうが……。でも、劇場・営業をとにかく大事に、と思い始めたのが、昨日今日とかではなくて、もう10年以上前から思っていたことなんです。

――そんな前から……。

くまだ 昔はやはり、まず劇場で人気者になって、そこから深夜番組に出て、MCの人に気に入られてひな壇に出て、やがて自分がMCをやるっていうのがスター街道といいますか……。それこそ、10人中9人がそこを目指してたので、勝てないと思ったんです。もしかして、違うほうへ行けば、逆に簡単に勝てるんではないのかなって。

――生存戦略ですね。

くまだ そうですね。もうとにかく、芸がどうのこうのというよりは、単純に僕は……キレイごとに聞こえるかもしれませんが、家族を大事にしなければいけないというのが第一条件だったので。芸よりも、とにかくお金だと。

――なんだか、すがすがしい気持ちです。お金が一番!!

くまだ 現実的に言えばごめんなさい、ちょっとわがままになってるくまちゃんもいるのかもしれません。

――ただお茶の間の目線で言うと、なんとなくテレビに出ないっていうだけで「ちょっと売れなくなってきたのかな」って見られてしまうのかもしれないですよね。実際には断ってる状態なのに。

くまだ もちろん「売れてない」「もう売れなくなったのかな」よりも「売れてる」っていうほうが、気分はいい。それは重々承知でございます。けれども、そんな僕の見栄だうんぬんは、もう関係ない。現実的にお金が、家族を食わせなければいけないというのがあったので、割り切れるんです。でもまぁ、本当に始まりはそうだったんですけど、だんだんそれが変わってきちゃって……。

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