萩原健一さん死去──“もうひとつの体の秘密”って?
#萩原健一
俳優の萩原健一さんが26日に亡くなったことが報じられた。萩原さんは、2011年からGIST(消化管間質腫瘍)を患っていたが、本人の強い希望で伏せられていた。自身の死に関しても、葬儀が終わった後に公表され、こちらも萩原さんの遺志といえそうだ。
萩原さんといえば、“ショーケン”の愛称で知られ『太陽にほえろ!』『傷だらけの天使』(ともに日本テレビ系)などで活躍した。役者業に対してストイックな性格で知られ、『太陽にほえろ!』のマカロニ刑事役は人気者ではあったが、アイドル的な扱いをされることに嫌気が差し、自ら脚本家に談判して、自身の殉職シーンを描かせたエピソードもある。
私生活では大麻所持、飲酒運転による人身事故、映画出演をめぐるトラブルによるスタッフへの恐喝未遂などで逮捕歴があり、お騒がせの人物といった印象がある。だが、同時に萩原さんは病気を最後まで隠し通すなど繊細さを併せ持った人物であり、知られざるもうひとつの体の秘密があった。
「萩原さんは幼少期から、片方の耳がほとんど聴こえなかったようですね。それでも、ミュージシャンをしていたわけですから、かなりの苦労があったといえるでしょう。ただ、それを表立って主張することはありませんでした。萩原さんとはいえば、何かと大声を上げるといったイメージもありますが、そちらも耳が聞こえないことが原因だったといわれています」(業界関係者)
萩原さんは、先日亡くなった内田裕也さんの訃報に関してもコメントを発している。再び一緒の企画をやりたい思いもあったようだ。やはり68歳というのは今の時代としては早すぎるといわざるを得ないだろう。平成の終わりに、レジェンドと呼ばれる人たちが次々と亡くなっていくのは切なさを感じざるを得ない。萩原健一さんのご冥福をお祈りしたい。
(文=平田宏利)
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