コンプラ至上主義の芸能界を丸腰でサバイブ! ”全裸俳優”原田龍二にレギュラーオファー増
#ズバッと!芸能人 #原田龍二
当たり前のことをして引っ張りだこに!?
彼を一躍有名にしたのは、なんといっても温泉に入るときの全裸スタイルにある。タオルを一切使用しないのだ。これはおそらく、俳優界初の快挙と言ってもいいだろう。東MAXや荻原次晴、パンチ佐藤など、さまざまな温泉レポーターがいるが、彼らベテランもできなかった芸当なのである。
通常は「撮影のために特別にタオルを……」というテロップを入れるが、彼の場合は必要ない。タオルは通常、いらないからだ。当たり前のことをしたまでなのである。スタッフはその思い切りのよさに感動し、旅番組のキャスティングの第一候補に躍り出たのである。さらにアノ原田龍二を仕込んで温泉に入れたという喜びに浸ることもできる。
もちろん、スッポンポンの気持ちよさは我々にもダイレクトに伝わってくる。見ていて、すがすがしい。おそらく裸芸人が風呂に入ると眉をひそめるおばちゃん連中も、彼の全裸は許してしまうのであろう。
原田と裸の関係は古い。20代半ばから『世界ウルルン滞在記』(TBS系)のレポーターとして海外に行く機会も増えたが、いかんせん言葉・文化が通じない。現地の裸族と、どう心を通わせるか。その時に有効だったのが「裸」だった。すべてをさらけ出し、自分も裸になって向き合い、現地の人と同じものを食べた。その時、素のままの姿が喜んでもらえた。これが原点となったという。タオルを巻いて入ることに、「温泉に対してすごく失礼」だと語り、「入らせてもらう側として、気持ちよく入るのが使命」と言ってはばからない。
今テレビは、プライバシーやコンプライアンスといった言葉に振り回され、がんじがらめになっている。芸能人の豪邸の周囲はボカシ、タレントの子どもも0歳からボカシ、ライバルスポンサーの商品もボカシ、事件の目撃者も下半身だけしか映さない、もちろんわいせつな映像はカット、犯罪者の過去の作品も差し替え……と、すべて萎縮の方向へ行っている。そんな中、彼が風呂場に素っ裸で臆することなく入ってくるときは、「ボカせるものならボカシてみやがれ」という覚悟すらも感じる。彼はそんな未来のない芸能界にあらがうかのように、これからも「丸腰」でサバイブしていく――。
(文=都築雄一郎)
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