映画やTVドラマでよく見るおじさん俳優の素顔!! 川瀬陽太は演技だけでなく、トークも味わい深い
#映画 #インタビュー #川瀬陽太
日本映画に欠かせない存在に
「付き合いが長いので、もはやプライベートでは話すことがない」という川瀬陽太といまおか監督だが、そんないまおか監督からも彼の俳優評をもらった。
いまおか「川ちゃんは脇役もできるし、俳優としての“華”もあるので主演もできるタイプ。ピンク映画に出てくれた俳優は、次第に出なくなるものなんですが、川ちゃんは今でも呼ぶと出てくれる。うれしいですよ。メジャー映画にも出るし、ピンク映画や今回みたいな低予算の映画にも出てくれる貴重な役者です。役者って呼ばれてナンボの芸者みたいな職業ですが、川ちゃんは出逢いとか運とかをつかむ才能もあるんでしょう。日本映画を観るとき、リリー・フランキーが出ていると安心するところがありますよね。川ちゃんもスクリーンに出てくると、観客は『この映画は面白そうだ』と期待できる。そんな存在になっているんじゃないですか」
事務所の力ではなく、現場を愛する力で人気俳優となった川瀬陽太。これから、ますます頻繁に出没するだろう“映画原人”川瀬陽太をぜひスクリーンで目撃してほしい。
(取材・文=長野辰次/撮影=尾藤能暢)
『こえをきかせて』
モデルのハルカ(渡辺万美)は精肉屋の安春(川瀬陽太)の心の声を聞いてしまう。以来、2人は悩みを打ち明け合う仲となっていく。
監督・脚本/いまおかしんじ
出演/渡辺万美、吉岡睦雄、今川宇宙、長屋和彰、広瀬彰勇、古藤真彦、丸純子、川瀬陽太
配給/アルゴ・ピクチャーズ、レジェンド・ピクチャーズ R15+ 4月6日(土)~8日(月)、渋谷ユーロライブにて限定公開
(C)2019キングレコード
『月夜釜合戦』
労働者の街・釜ヶ崎で撮影した16ミリフィルム作品。古典落語「釜泥」をベースに、ヤクザ、旅芸人、活動家たちがお釜争奪戦を繰り広げる。
監督・脚本/佐藤零郎
出演/太田直里、川瀬陽太、渋川清彦、門戸紡、西山真来、カズ、デカルコ・マリィ、緒方晋、赤田周平、下田義弘、大宮義治、北野勇作、海道力也、角田あつし、大宮将司、日野慎也、柴哲平、岡元あつこ、得能洋平、福井大騎、足立正生
配給/映画「月夜釜合戦」製作委員会 3月22日(金)まで渋谷ユーロスペース、4月20日(土)より横浜シネマリンほか全国順次公開中
(C)映画「月夜釜合戦」製作委員会
http://tukikama.com
『天然☆生活』
『トータスの旅』でゆうばり国際映画祭グランプリを受賞した永山正監督の新作インディーズ映画。川瀬陽太のボンゴ演奏も見どころ、聴きどころ。
監督・製作・脚本・編集/永山正史 脚本/鈴木由理子
出演/川瀬陽太、津田寛治、谷川昭一朗、鶴忠博、三枝奈都紀、秋枝一愛
配給/Spectra film 3月23日(土)より新宿K’s cinemaにてレイトショー
(C)TADASHI NAGAYAMA
https://www.tennen-seikatsu.com
●川瀬陽太(かわせ・ようた)
1969年北海道生まれ、神奈川県出身。桑沢デザイン研究所を卒業後、映画スタッフを経て、福居ショウジン監督の『RUBBER’S LOVERS』(96)で俳優デビュー。瀬々敬久監督のピンク映画『すけべてんこもり』(95)に主演以降、『64 ロクヨン』(16)や『菊とギロチン』(18)など多くの瀬々監督作に出演。冨永昌敬監督の『ローリング』(15)と山内大輔監督の『犯る男』(15)で2016年日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞を受賞。近年の映画出演作に『シン・ゴジラ』(16)、『バンコクナイツ』(17)、『トータスの旅』(17)、『blank13』(18)、『おっさんのケーフェイ』(19)など多数。『SRサイタマノラッパー マイクの細道』(テレビ東京系)、『anone』(日本テレビ系)、『この世界の片隅に』(TBS系)などテレビドラマへの出演も増えている。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事