東京五輪はビジネスチャンス!? 中国の極悪売春組織が虎視眈々……
#中国
中国で15年にわたり、少女たちを誘拐・監禁し続けていた組織が摘発された。香港メディア「東網」(3月11日付)によると、同組織は広西チワン族自治区桂林市を拠点に、同自治区や江蘇省などで違法な売春宿を運営し、誘拐してきた少女たちを無理やり働かせていたという。
この組織はこれまでに少なくとも20名の誘拐事件に関与しており、最年少は13歳の少女で、中には10年以上、この売春宿で強制的に働かされていた少女もいた。少女たちはまず、身分証やスマホなどの通信手段、財布を没収され、移動や連絡の自由を奪われた上で、組織から暴力や脅迫などで精神的に追い詰められ、やがて心身ともに組織に支配・洗脳され、売春を強要されていたという。
また、少女たちのほとんどはうつ病を発症しており、自傷行為などを繰り返す者も少なくなかったようだ。さらに、性病に感染し、妊娠と堕胎を何度も繰り返している者もいたという。
地元警察は組織の関係者20名を逮捕し、売春宿の売上金80万元(約1,300万円)などを押収。その後の捜査で、この組織は誘拐、売春宿の経営のほかに違法薬物の売買や賭博場の運営など、ありとあらゆる犯罪行為に加担していたことも判明した。
こうした極悪非道な中国の売春組織は近年、海外進出も加速させているという。中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は話す。
「昨年12月にも、シンガポールで中国人女性144人が犯罪グループにだまされて売春行為に及んでいたことが発覚したが、彼女たちの多くは誘拐同然で連れてこられ、無理やり働かされていた。習近平政権が売春取り締まりに力を入れていることから、一部の売春組織は海外に活路を見いだそうとしているんです。そんな中国の売春組織が狙っているのが東京五輪。世界から集まる外国人を相手に荒稼ぎしようというわけです」
五輪を前に政府や都は、国内の風俗業界に対する浄化作戦を展開するとみられている。しかし、国内の風俗業界への規制強化は、中国からやって来る越境売春組織にとってビジネスチャンスとなるかもしれない。
(文=青山大樹)
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