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青学、初等部入試をめぐって内部調査
今週の第1位は、文春が報じている青山学院大学初等部の裏口入学の話だ。
だいぶ昔になるが、慶應幼稚舎の合格率がやたらと高い塾が話題になったことがあった。
月謝もバカ高いが、カネに糸目をつけず、自分の子どもを入れたい親が門前市を成した。だが、そこはお受験教育ばかりではなく、幼稚舎の先生に高額な付け届けをしろ、1,000万円を慶應に寄付しなさいなどと指示され、その通りにしたのに合格しなかった親たちが怒って新聞に話し、大きな社会問題になったことがあった。
だが、こうした子どもを溺愛する親バカたちからカネをむしり取ろうとする輩は、いつの時代でも必ずいるのである。
今週の文春は、慶應大学、学習院と並ぶ「お受験御三家」の青山学院初等部にも、同様のことがあったと報じている。
冒頭、都内のイタリアンレストランを借り切って行われた青山学院・堀田宣彌(のぶみつ)理事長の再任と、山本与志春の院長昇格のお祝いの会で、両氏や校友会副会長、俳優の高橋克典らが一緒に写っている記念写真が紹介される。
そこには、この会を開いた会社経営者の鎌田雄一(仮名・50代)夫妻と、青学アドバイザーの肩書を持つ竹石爾(ちかし)もいる。
この鎌田が、わが子を何としてでも初等部へ入れたい当人で、彼がかねてから昵懇にしていた知人を通して、青学校友会の人間を紹介され、その後、アドバイザーの竹石を知ることになったのが17年の4月頃だったという。
竹石は、04年から14年まで青学の常務理事や常任監事をしていて、学内に部屋を持っているため、「それほど力のある人が協力してくれるなら全面的に頼るべきだと思ったのです」(鎌田)
文春によれば、竹石は堀田理事長の名前を再三出しながら、17年秋から受験本番までの約1年間、鎌田にあれこれ便宜を図ってくれたそうである。
昨年1月には、竹石と校友会の人間が連れ立って鎌田を推薦するために、堀田理事長のもとを訪れ、彼の子どもAの「推薦状」を渡したという。
後日、竹石から、「A君は青学の“トップ推薦”になった」といわれる。もちろん、鎌田が理事長や院長を何度も会食に誘い、大相撲の枡席にも招待したことが功を奏したこと、いうまでもない。
鎌田が付けていた支払いの記録によると、17年から18年にかけて、理事長たちの会食に費やした金額は100万円を超えたそうだ。
さらに青学には合計で300万円寄付している。だがその後竹石が、合格した暁には青学に3000万円寄付するようにと話していると伝え聞き、試験の1カ月前になると、竹石は「青学ではなく私を支持してほしい」といいだしたそうだ。
だが、昨年の11月6日にあった結果発表で、子どもは「不合格」になってしまうのである。
ここまでしたのになぜ? これが事実なら、青学の内規というよりも、どこの学校の内規にも違反していることは明らかである。
文春の直撃に竹内はどう答えるのか。彼は、自分はアドバイスをしただけ、推薦はしたが初等部には一切いってない、そして「こんなケース、どの学校でもいっぱいあるでしょう。慶應でも早稲田でも、『お金でどうした』とか。青学はまだいい方だと思いますよ」といい放った。
堀田理事長は、鎌田とは1回会ったことは認めたが、「理事長に再任された祝の会へ行ったら、鎌田もいたので名刺を交わした」だけだといい繕う。
鎌田が寄付したことについては、「勝手に寄付したんでしょう」、竹石から推薦状を受け取っていたことは、「見たこともない」と突っぱねたが、その後、受け取ったが見ていないと「回答を奇妙に変化させた」(文春)そうだ。
山本院長は、推薦状は受け取っても初等部には渡さずに、こういう方の紹介があったと伝えるだけだが、「ボーダーラインで(並んだ二人の)どっちがいいか分からない時に、(推薦を)使ってくださいということでお願いしている」と、話している。
要は、彼らが推薦した子どものほうが優遇されるということである。寄付や会食接待についても認め、寄付は返す、接待分は自分のポケットマネーから返すと、動揺が言葉に出てしまっている。
青学は、鎌田が、一連の経緯を記し学校側の見解を問う内容証明に対して、内部調査委員会を立ち上げ、3月28日までに調査結果をまとめるそうだが、この告発が事実なら、理事長、院長の辞職は避けられないはずだ。
【巻末付録】
もうすぐ春ですね~。今週末には桜の開花宣言が出るようだが、暖かくなるにつれて、現代、ポストのグラビアもやや春めいてきたような気がする。
まずは現代から。「安座間美優、パーフェクトSEXY-一流ファッション誌で専属モデル」。「Oggi」(オジイと読むのか?)のモデルだそうだが、いいね~。
「久松郁実、グラビア歴5年の最高傑作-ハワイで撮影された極上ボディ」。こちらもハッとするほどいい子だ。ヘア・ヌードを見せてくれたらもっといいのに。
袋とじは「女優・永岡怜子、息を呑む全裸SEXシーン-神に愛された身体」。なかなか粒ぞろいのSEXYショットに、クラクラしてきた。
ポストは、「前代未聞の総力大特集・岩本和子大解剖-奇跡の43歳、ハダカの履歴書」という大特集。
彼女、43歳だそうだが、熟れた色気が堪らない。袋とじでも「岩本和子、ヘアヌード七変化-和子さんが乱れて、濡れて」、「山崎真実、白銀ヌーディ-人気女優が北の大地ですべてを晒した!」。こちらは健康な色気。
よくわからないのが「パチンコ&パチスロ美女ライター、ビキニでフィーバー」という企画。まあ、そこそこ美人ぞろいだから許すか。
今週もSEXY度は伯仲しているが、私の好みでいうと現代の女性たちだな。というわけで今週は現代に軍配だ。
(文中敬称略/文=元木昌彦)
【告知】
読者の皆様へ
「ノンフィクションの醍醐味」3月の講演会のお知らせです。
今月のゲストは元講談社随一のノンフィクション編集者の加藤晴之さんです。
加藤さんはフライデー、週刊現代の編集長も歴任し、大相撲の八百長問題を仕掛け、大きな話題を呼びました。
200万部のベストセラー『海賊とよばれた男』(百田尚樹)や講談社ノンフィクション賞を受賞した『告白 あるPKO隊員の死』などを手がけています。
3月22日(金曜日)7時から9時まで。
【場所】カフェ・ミヤマ 高田馬場駅前店2号室(電話03-5292-5772)
東京都新宿区高田馬場2-17-4 菊月ビル地下1階
(地下鉄東西線の高田馬場駅から3秒。濡れずに行けます)
「ゼロメガ」の部屋です。直接会場へおいで下さい。
私のメールアドレスはm.mo1to2ki3@gmail.comです。
【会費】 コーヒー代として1000円
よろしくお願いします。
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