薬物使用ミュージシャン、かつては半年で復帰 影響甚大なピエール瀧容疑者は3年程度の自粛必至か
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電気グルーヴのピエール瀧こと瀧正則容疑者が3月12日、麻薬取締法違反(コカイン使用)で逮捕された。瀧容疑者はコカインの使用を認めているという。
瀧容疑者の逮捕を受けて、所属レコード会社であるソニー・ミュージックレーベルズは電気グルーヴのCD、映像商品の出荷停止、店頭在庫回収、音源・映像のデジタル配信の停止を発表。さらに、電気グルーヴの全国ツアーは中止となり、メンバーの石野卓球は3月23日に開催予定だった音楽イベント『Pump It Presents Takkyu Ishino』への出演を中止した。
「相当な影響が出ていることはたしか。しかしながら、過去に薬物で逮捕されたミュージシャンの例を考えると、起訴されて有罪判決となったとしても、復帰する可能性はあると思います」(音楽業界関係者)
これまでに薬物で逮捕され、有罪判決を受けた有名ミュージシャンは、一体どれくらいの活動休止期間を経て復帰したのだろうか。
2014年5月に覚せい剤取締法違反と麻薬取締法違反で逮捕されたASKAは、同年9月に懲役3年執行猶予4年の有罪判決が言い渡された。そこから、約1年4カ月後となる16年1月、ASKAは長文のブログを公開し、再び世間の前に現れる。そして、7月にはアルバム制作を開始することを発表、10月にはライブに飛び入り出演した。ASKAの場合、逮捕から2年以上経ってから、やっと人前に現れたという形だ。
03年1月に覚せい剤取締法違反で逮捕されている岡村靖幸の場合は、逮捕そのものが公表されなかった。この時、石野卓球とのユニット「岡村と卓球」としての活動がキャンセルされるなどの影響があったが、約半年後にライブ活動を再開。しかし、その後2度にわたって覚せい剤取締法で逮捕され、長期間の活動休止を余儀なくされた。
1999年8月に覚せい剤取締法で逮捕された槇原敬之は、同年12月に懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。そして、00年11月にアルバム『太陽』をリリースし、活動再開となった。レコーディング期間をのぞけば、逮捕から約1年3カ月での復帰ということとなる。
さらにさかのぼって、1989年4月にLSDを使用し麻薬取締法違反で逮捕されたBUCK-TICKの今井寿は、懲役6月、執行猶予3年の有罪判決を受ける。今井だけでなくBUCK-TICKも活動を自粛することとなったが、約半年後の同年12月に東京ドームでのコンサートで復帰した。
「87年に尾崎豊が覚せい剤で逮捕された時も約半年で復帰しました。かつてはミュージシャンが薬物で逮捕されても、半年から1年くらいで復帰できていたんですよね。よくも悪くもおおらかな時代だったというか……。でも、最近はそうはいきません。瀧容疑者の場合は、俳優としての知名度も高く、影響力もあるのでも、少なくとも2~3年くらいは活動自粛することとなると思います」(同)
最大30億円ともいわれている賠償金の行方も気になるところだが、もしも瀧容疑者が再び表舞台に戻ってこられるとしたならば、どんな活動ができるのだろうか。
「薬物使用はあまりにもイメージが悪いし、逮捕に伴う賠償金の問題もあるので、俳優としてのオファーはなかなかこないでしょう。しかし、電気グルーヴとしてであれば、石野卓球さんとの長年の絆もあるし、作品を愛しているファンも多い。復帰を受け入れる場所があるとするなら、電気グルーヴしかないと思います。ただ、今回は各方面に対する影響が大きすぎて、復帰もそう簡単ではないような気もしますが……」(同)
海外でも評価が高いテクノユニットのメンバーとして、そして俳優として確固たる地位を築いたはずだった瀧容疑者。その未来には暗雲が立ち込めている。薬物使用の代償はあまりにも大きい。
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