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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 日曜夜のフジ VS NHKの名勝負
熱血!”文化系”スポーツ部

NHK VS.フジテレビ、日曜夜の「平成スポーツ振り返り」勝負がアツい!

体操・内村航平が、フィギュア・羽生結弦に……

 興味深いのは、各アスリートが選ぶ名場面において、自分の競技以外からも「平成の名場面」を語ることがあるという点。

 体操・内村航平は、アテネ五輪での「栄光への架け橋だ」実況でおなじみの体操団体金メダル達成の瞬間とともに、「同じ採点競技の求道者として、信じられない世界だった」と平昌五輪・フィギュアスケートでの羽生結弦の演技を挙げていた。

 くしくも同じ時期に、同じ足のケガを負っていた内村と羽生。だからこそ、事の重大さを理解していたはずの内村だったが、羽生の演技を見て愕然。「ありえない」「マンガの世界じゃないですか」「まとってらっしゃいました。何かを」「金メダルを獲るためのオーラをまとってきました、という演技だったんです。すさまじかったですね」と次々に言葉を重ねていく姿が印象的だった。

『サンデースポーツ』における「スポーツ平成史」の場合、歴史的振り返りとスタジオトークに重点を置くあまり、「もっとあの選手のことが見たい」「あのスーパープレーを振り返りたい」と思うこともあるのだが、その物足りなさを『S-PARK』の「平成スポーツ史」が補うことがあったりと、不思議な補完関係も出来上がっている。

 平成の終わりまであと1カ月半。ここから両番組が平成のどんな場面を選び、どの選手を切り取ってくれるのか楽しみでしかない。

……と思っていたら、フジテレビでは27日のゴールデン帯でMCに村上信五を起用し、「平成スポーツ」を題した特番『コレ知らんかった~!新発見!村上信五の平成スポーツ命場面SP』を放送予定だ。タイトルから察するに、不安しかない。

(文=オグマナオト)

最終更新:2019/03/14 18:00
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