『ポツンと一軒家』が絶好調! タレントなしロケ番組「コスパが良くて、撮れ高も見込める」と増加傾向
#テレビ朝日
現在、テレビ界で最も熾烈な視聴率争いが展開されているのが、日曜日の夜8時台。NHKの大河ドラマや日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』といった強豪がひしめく中、3月10日にテレビ朝日系『ポツンと一軒家』が平均視聴率17.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で自己最高を記録。同時間帯でのトップとなった。
「『ポツンと一軒家』はスタッフだけで国内ロケをして、それをスタジオのゲストと一緒に見るというスタイルの番組。タレントが海外ロケに行く『イッテQ!』に比べると、だいぶ少ない予算で済むという意味で、相当コストパフォーマンスがいい番組ですよ。これで数字も取れるんだから、同様の番組がどんどん増えていくでしょうね」(テレビ誌記者)
海外でのロケとなると、コーディネート会社を使い、さらには『イッテQ!』のようにヤラセ疑惑が浮上するなど、問題も少なくない。
「国内ロケだからヤラセがないというわけではないですが、海外ロケでヤラセが横行しやすいのは、“せっかく海外まで来たんだから、ちゃんと撮れ高を残さなくては……”という思いが働くから。国内であれば撮り直しもできるし、撮れ高が少なければボツにもできる。コストをかけないで済む分、フットワークも軽くなるので、結果的にヤラセリスクも低くなるんですよね」(テレビ局関係者)
スタッフだけでロケをしたVTRを見るスタイルの番組は、以前から増加傾向にある。テレビ東京系の『家、ついて行ってイイですか?』や『YOUは何しに日本へ?』などは、その先駆者的存在だ。
「『家、ついて行って~』の場合であれば、終電後に街中で密着できる素人を探して、そこから家に帰って、せいぜい朝方くらいまでしかロケができない。撮れ高は、そんなに見込めないんです。でも、『ポツンと~』であれば、それなりにリサーチもするだろうし、密着する素人の人生をしっかり掘り下げられるので、撮れ高も見込める。このスタイルの番組の中では、かなり作りやすい題材なんだと思います」(同)
3月4・11日の深夜には、テレビ東京で『フリマアプリを大捜査!売る人買う人どんな人?』という番組が放送された。これは、フリマアプリの出品物について、どんな人が売りに出していて、どんな人が買っているのかを調査するという内容。スタッフのみでロケを行い、そのVTRをスタジオのタレントが見るという、これもまた同様のスタイルだ。
「リサーチに時間はかかりそうですが、フリマアプリ上でネタ探しもできるということで、こちらもコスパが良さそうな企画ですね」(同)
今後は、“いかにコストを抑えてスタッフだけでロケを成立させられるか”が、番組作りの重要なファクターとなりそう。バラエティー番組のロケに、タレントが出演しなくなる時代も近づいているのかもしれない。
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