遠藤憲一の“大人げなさ”を堪能『さすらい温泉』卓球シーンのクオリティにニヤける
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遠藤憲一が俳優を引退して温泉で派遣の仲居をやっている。そんな設定のフェイクドキュメンタリー風人情ドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)。仲居の時は「中井田健一」と名乗り、なぜか遠藤だと気づかれることのない「健さん」が今回(第8話)も、見事に恋に落ちつつもシリーズ随一の大人げなさを見せる。振り返ります。
(前回までのレビューはこちらから)
「芦花公園」の徳富蘆花の常宿
今回健さんが派遣されたのは、群馬は伊香保温泉の老舗旅館・千明仁泉亭。「明治の文豪・徳富蘆花が定宿にしていたことで知られている」と紹介されていたが、亡くなったのもこの宿の離れで、その木造の建物は、同じく伊香保の徳富蘆花記念文学館に移築されている。
ちなみに京王線の芦花公園駅はもともと上高井戸駅で、近くに徳富蘆花が住んでいた蘆花恒春園があるので「芦花公園駅」に改名された。京王線ユーザーは特に気になる宿のはず。
珍しく若女将から逃げまくる健さん
若女将(岩本和子)に挨拶するなり「健さんのような人を探していたのよ(ハート)」とモロに好意を寄せられる健さん。
婚活中だということで積極的なのだが、グイグイくる女性が苦手なのか健さんは、珍しく逃げの一手。
女将役の岩本和子は、第3回国民的美魔女コンテストファイナリストだったり、「週刊ポスト」(徳間書店)にグラビアが乗るたびに問い合わせが殺到(編集部談)したりするくらいらしいのだが、健さんの琴線には響かないようで、その「押し」の強さが面白くもあり、その報われなさぶりがどこか物悲しかったりもする。
まあ、9割9分面白いのだが。
デリカシーの無い健さん
今回健さんが恋に落ちたのは、宿泊客の増本若奈(松本若菜)。子連れなのに、お構いなしに恋に落ちるのは第1話(ともさかりえの回)から変わりない。
むしろ子ども(達也=中野龍)の心をつかむことで母親につけ入ろうとして、子どもを有効に利用する節がある。
温泉に浸かりながら若菜の入浴シーンを想像し、「やっぱり父親が必要だよな」とニヤけるたくましさも相変わらず。
「お父さんてのは家で留守番してるの?」
「今はいない、離婚した」
「その辺の話もう少し詳しく聞かせてくれないかな?」
思春期で反抗期っぽい少年とのファーストコンタクトから、自分の目的のために引くくらいデリカシーのないアプローチを見せる健さん。
さらに温泉に一緒に入ろうと誘うも強烈に拒否される。母親に言われても温泉には絶対に入らないようで、しかしながら、それには意外な理由があった。
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