NUMBER GIRL待望の再結成……向井秀徳「稼ぎてえ」発言の“実現度”は?
1990年代後半から2000年代初頭に活動したロックバンド、NUMBER GIRLが、オリジナルメンバーで再結成する。さらに8月に北海道で行われる、ロックフェス『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO』に出演することも発表された。
「NUMBER GIRLはフロントマンの向井秀徳を中心に結成されたバンドで、インディーズでの活動を経て1999年にメジャーデビュー。2002年に解散しており、実質3年足らずの活動期間中は大ヒット曲もなく、アルバムもそれほど売れたわけではありませんが、後進のバンドに多大なる影響を与えており、日本のロック史における重要なバンドのひとつだと見なされています。それは、再結成が報じられた際、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文やゲスの極み乙女。の川谷絵音らが、自身のSNSで喜びのコメントを発していることでもわかるはず」(音楽ライター)
NUMBER GIRLのような“伝説のバンド”が17年ぶりに復活するのは、ロックファンにとって喜ばしい限りなのだが、バンドの解散・再結成につきまとうのが金銭問題である。
「バンドの解散理由の多くが、メンバー間の収入格差です。CDを出しても作詞作曲をするメンバーは6%の印税を受け取れますが、ほかのメンバーには1~2%の印税を頭数で割った金額しか入ってきません。当然、それだけでは生活できないので、所属事務所やレコード会社がメンバーたちに給料を支払います。そして、その原資となるのが、原盤印税やコンサートの収益など。しかし、それも売れなくなってくると、バンドを維持するのが負担になってきます。さらに収入格差でバンド内の人間関係が悪化しているとなると、バンドを継続する意義が見いだせず、解散に至ってしまうわけです。しかし解散後、作詞作曲を担っていたメンバーをソロアーティストとして売り出すことで諸経費は浮いたものの、バンド時代より売れなかったために、再結成して元のさやに戻ることもあります。09年に解散して、14年に再結成したウルフルズがその最たる例だと、業界では言われています」(同)
向井も再結成の理由のひとつに金銭面を挙げており、「稼ぎてえ、とも考えた」などとコメントを発表しているが、意外にもファンからは「いかにも向井らしい」と、絶賛の声が相次いでいる。
「向井は現在、ZAZEN BOYSというそれなりに知名度のあるバンドを率いている上、近年は個人として映画音楽を手がけたりもしているので、食えていないわけではないでしょう。それでもファンからは、『ZAZEN BOYSじゃ食えないのか?』と、向井の懐具合を心配する声がありますけどね。それはともかく、経済的な面では、再結成がある程度の成功を収めるのは間違いのないところ。NUMBER GIRLの知名度や評価は、活動していた当時よりも今のほうがはるかに高いですからね。それに今回の再結成は大きな話題になっているので、ライブの動員にも期待できるし、CDを出せば相当売れるはず」(同)
『RISING SUN ROCK FESTIVAL』に出演後、8月18日からは東京、名古屋、大阪、福岡を回るライブツアーを行う予定のNUMBER GIRLだが、伝説のバンドの17年ぶりの復活に期待が膨らむ。
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