欅坂46長濱ねる異例のスピード卒業をなぜ運営は引き止められなかったか
欅坂46の長濱ねるが7日、グループからの卒業を電撃発表した。“電撃”ではあるが、しかしファンの間ではここ最近、「長濱ねるが卒業する」という噂で持ちきりだった。
長濱ねるは2月22日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)の出演を見送り、さらに3月1日に行われたラジオ番組『欅坂46 こちら有楽町星空放送局』(ニッポン放送)の公開収録も「スケジュールの都合」として欠席。さらに5日放送の『うたコン』(NHK)も欠席しており、相次ぐ不在にファンはザワついていたのだ。
体調不良もしくは大きな個人仕事が入ってグループの活動を抑えているとの憶測もあったが、長濱ねるが3月に入ってから会員制モバイルメールサービスで意味深なメッセージを送っていたことで、卒業説は濃厚になっていた。
ファンの予感は的中し、長濱ねるは7日のブログで欅坂46からの卒業を発表。卒業後については<約束なく 気持ちを緩めて考えられたらなと思っています。心を込めて生きていきますね>と綴り、グループからの卒業時期も未定としている。しかし3月9日から行われる全国握手会が最後の握手会になると明かしているため、2月27日に発売された8thシングル『黒い羊』が最後の曲になると見られる。
本来、人気メンバーはスキャンダルによる卒業ではない限り、卒業シングルや卒業コンサートで華々しく送り出すというのが恒例である。しかし、長濱ねるには卒業シングルやコンサートなしのスピード卒業となる可能性も出てきた。この異例の卒業には不可解な点も多く、ファンからは欅坂の今後を心配する声も上がっている。
欅坂46にとって、長濱ねるはいかに特別な存在であったか
今思えば、長濱ねるは欅坂46加入当初から異例尽くしだった。2015年8月に行われた欅坂46一期生オーディションに参加したが、最終審査当日、上京した母親に故郷の長崎へと連れ戻されてしまう。しかし、泣きじゃくる彼女を見かねた父親が運営側に相談。運営側は、福岡で行われた欅坂46のコンサートに長濱と両親と招待した。そのコンサートのオープニング演出で流れた欅坂メンバーの父親によるコメントVTRを見た両親は考えを改め、運営はオーディションで高い評価を得ていた長濱を“特例”として加入させる。
しかし最終オーディションを受けていない長濱をそのまま欅坂に合流させることは難しかったため、欅坂のアンダーグループ「けやき坂46」を発足させることに。一期生オーディションで集まったメンバーとともに、長濱ねるはけやき坂46としてアイドル活動をスタートさせたのだ。つまり、「けやき坂46」は長濱ねるのために作られたグループといっても過言ではなかった。
だが結局、長濱は16年8月の2ndシングル「世界には愛しかない」からけやき坂と欅坂の兼任となり、2017年9月からは欅坂専任へ。同年12月に発売した1st写真集『ここから』は、累計発行部数20万部を超える大ヒットとなっている。
異例の好待遇に見合う人気を誇ってきた長濱ねるだけに、運営にとってその卒業の痛手は大きいはず。強く慰留したことだろうが、本人の決意は固かったようだ。卒業の理由は定かではないが、欅坂46のメンバーとしての活動にさまざまな葛藤があった可能性は高い。一部ファンの間では、絶対的センター・平手友梨奈の一強体制について、ほかのメンバーが不満を募らせているという声もある。
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前述した欅坂46の最新シングル『黒い羊』のMVでも、約5分30秒をほぼワンカットで撮影するカメラは、平手友梨奈の動きをトラッキングしているため、多くのメンバーは数秒しか映っていない。長濱ねるに至ってはほんの5秒程度しか映り込んでいないため、これが長濱の最後のMVであるとすれば、一抹の寂しさを感じてしまう。
一方で、長濱ねるがきっかけとなり発足した「けやき坂46」は2月11日、「日向坂46」への改名を電撃発表。さらに3月27日には待望のデビューシングル『キュン』を発売し、センターは2期生でエースの小坂菜緒がつとめる。ファンの間では、「ねるがひらがなけやき(けやき坂)に残ってれば、絶対センターだったはずなのに」「ねると欅坂のカラーは合ってないし、そもそもなんで専任にさせたのか謎」「ねるもいなくなって、欅坂も日向坂に抜かされるかもね」というシビアな意見も上がっている。
長濱ねるを失った欅坂46が今後、その舵取りをどのように変えていくのか、ファンの注目が集まっている。
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