『3年A組』菅田将暉の最終目標はやはりSNS? 永野芽郁の告白の真意とは? 伏線を徹底検証!
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「澪奈は最強」発言を悔やむさくら
なぜ、さくらは自責の念にかられたのか?
澪奈は「強い」と言われることを極度に嫌がっていた。水泳のオリンピック代表を有望視されていた澪奈。プレッシャーの強い日々だ。そんな彼女がさくらと出会い、喜んだ。
「私、本当の友だちができたかもしれない」と。
しかし、さくらも他の者と同じように澪奈を特別扱いし、崇めた。
「澪奈は、天上天下唯我独尊、『私は私、文句ある?』、タフネスの代名詞じゃん。澪奈は最強だもん」(さくら)
この言葉を聞き、澪奈は表情を曇らせた。
「さくらが、私は強いって……。たぶん、さくらに一番言われたくなかった言葉。私は強くなんかないから」(澪奈)
結局、初回でさくらが言った「私は澪奈を被写体としてしか見てなかった」という後悔に集約されるのだ。弱さを見せてもいい“本当の友だち”と思っていたのに、やっぱりさくらも澪奈を偶像崇拝した。澪奈の悲しみに気づいたさくらが「澪奈を追い詰めたのは私」と悔やみ、その感情から「私が澪奈を殺した」と口にしてしまった気がする。
■柊の最終目標はSNSか?
この仮説に則ったとすると、柊の最終目標はやはりネット民、SNSではないだろうか。他者の投稿で“自分じゃない自分”が独り歩きし、拡散される場でもあるからだ。そうなると、武智をターゲットにしたことが一層腑に落ちる。ネットでの蛮行がブーメランとして襲ってきてからでは、気づいたとしてももう遅い。武智の惨状は、それをわかりやすく表している。
つまり、このドラマが言っていることは毎回同じだ。不確かな情報に踊らされず、本質を見極めろ。浅はかで愚かな投稿は人を傷つけ、死に追いやることさえある。悪意にまみれたナイフは本人だけでなく家族や友人を巻き込み、食い尽くす。
現在、『3年A組』が映画化されるというネットニュースが流布されている。最終話で謎が解き明かされず、真のエンディングは劇場に持ち越されるという内容だ。
この情報そのものが、「ネットに踊らされるな」「本質を見極めろ」というドラマからのメッセージにさえ思えてきた。まさに、ドラマを見てきた視聴者に向けてのLet’s Think!というところか。
(文=寺西ジャジューカ)
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