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被害女性が怒りの告発! 手術直後に自分をレイプした麻酔医の精液を保管→有罪に

被害告白をしたエリカさんと麻酔医

 東京地検は5日、東京都足立区の病院で2016年、手術直後の女性患者の胸をなめたなどとして準強制わいせつ罪に問われた男性医師(43)に無罪判決を言い渡した。「術後せん妄」と呼ばれる手術後の意識障害により、女性が幻覚を見た可能性のあることが判決理由だ。

 しかし世の中には、手術に乗じて女性を犯す、不届きな医師も実在する。

 ロシアのボルガ川沿いにある都市・サマラでファッションデザイナーをしているエリカ・ブイコワさん(33)は、病院で豊胸手術を受けた直後、意識がもうろうとしているなか、麻酔医(60)にレイプされたと、警察に被害届を出した。

 それによると、術後、エリカさんがベッドの上で激しく体を震わせていたところ、麻酔医が近づいてきて、「大丈夫だよ、ベイビー」と語りかけてきた。そして、医師にあるまじき行為を始めたという。

「自分の身に何が起こっているのかはわかっていたけど、どうにもできなかったの。まぶたが重くて、しっかり開けず、足で彼を押しのけようともしたけど、それもできなかった」

 部屋には2人以外誰もおらず、エリカさんは助けを呼ぶことも不可能だった。

 エリカさんはショックでしばらく立ち直れず、夫にも相談するのを躊躇していたが、膣内に残された麻酔医の精液だけは保存していた。そしてそれを証拠に、警察に麻酔医を告発したのだ。

「私と同じような目に遭って、誰にも相談することができずにいる多くの女性たちを助けるために、声を上げることにしたの」と、エリカさんは実名と顔を出して立ち上がった。

 麻酔医は妻も子どもも孫もいる男で、裁判前に受けたテレビのインタビューでは、「確かに性行為はあった」と認めたものの、「やっている最中、彼女に“エリカ、気持ちいいか? 痛くないか?”と、ちゃんと聞いたよ。そうしたら彼女は“ええ、気持ちいいわ”と答えたよ」と、しれっと述べる始末。

 さらに、オーラルセックスの際には、エリカさんは自ら両足を広げ、決して「やめて」とは言わなかったとも話していた。

 それに対し、エリカさんは、麻酔医はコトが済むと彼女にチョコレートと緊急避妊薬(アフターピル)を渡してきただけでなく、さらに後日、「もし法的手続きに訴えないのなら、示談金を払うし、いい婦人科医を探して紹介する」と言ってきたとも明かしている。

 検察側は麻酔医に対して懲役5年を求刑したが、裁判では、麻酔医がすでにエリカさんに日本円で約170万円の示談金を支払っていることから、懲役3年2カ月の判決となった。

「#MeToo」運動が世界的な広まりを見せて久しいが、少しでも性犯罪が減ることを期待したい。

最終更新:2019/03/09 16:00
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