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宗派対立が原因!? サウジアラビアでタクシー運転手が乗客の6歳男児を斬首

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 中東のイスラム教におけるスンニ派とシーア派が対立していることは、多くの人が知るところだろう。

 2つの宗派が存在する理由をものすごく簡単に説明すると、イスラム教の開祖であるムハンマドの死後、その後継者としてイスラム教のリーダーを誰にするかで対立が起こり、そこで2つに分かれたわけである(実際には、これ以外にもいくつかの小さな宗派がある)。

 多数派であるスンニ派の総本山ともいえるのが、イスラム教の聖地・メッカがあるサウジアラビアなのだが、メッカに次ぐ聖地・メディナで2月上旬、悲惨な事件が起こった。

 6歳の男の子が母親と一緒にタクシーに乗って、ムハンマドの霊廟があるモスクに向かっていたところ、2人がシーア派だと気づいた運転手が突然車を止め、男の子を車の外に引きずり出した。

 昼間の時間帯、しかも人通りの多いエリアだったのだが、運転手は近くの飲食店にあったグラスを割り、その破片で男の子の首を複数回切りつけ、殺害したという。

 運転手がなぜそのような凶行に及んだのか正確な理由はわかっていないが、サウジ当局によると運転手は精神的な問題を抱えていたようだ。

 シーア派の人権団体は地元メディアに対し、「今回の事件は宗派間抗争が原因で、男の子はイスラム教における前時代的な処刑法のひとつである斬首刑によって殺された」と訴えている。

 サウジアラビアではスンニ派の中でも厳格なワッハーブ派が国教とされ、シーア派への敵視政策が長年続いているが、イスラム教の宗派対立は日本人にはなかなか理解しがたいものだ。

最終更新:2019/03/07 21:00
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