「東京が怖い」はガチ? キャラ作り!? 話題の青森ローカルアイドル・王林を直撃!
#インタビュー #北村ヂン
「山手線が緑」というのは、あやふやな世界観
――ところで、これだけ何度も東京に来てたら、そろそろ慣れてきてもいいんじゃないかと思うんですが。
王林 うーん、東京駅を降りて、日テレに行くのは上手になりました。
――日テレのある新橋駅まで2駅ですからね。
王林 それに気づいたのが最近でした。新幹線を降りて山手線に乗り換えるのが難しいんですよ。「山手線は『緑』と覚えておけばいい」って言われていたんですけど、色だけで認識するっていうのは、あやふやな世界観なんで。ハッキリした確信は持てないじゃないですか。
――???
王林 これは本当に緑なのか青なのか水色なのかってわからないんで、ちゃんと「山手線」という文字を探して乗るようにしています。
――内回り、外回りは理解していますか?
王林 それはまだちょっとわからないですね。新幹線を降りて最初に現れる山手線が、乗るべき山手線だっていうのは認識しています。
――これだけ東京をイヤがっていますけど、東京のテレビ番組などに呼ばれるのはうれしいんですよね?
王林 それはもう、すっごくありがたいです。東京のテレビに出て、あからさまに青森を押し出したいです。
――王林さんを平均的な青森の人として認識していいかどうかは微妙ですけどね。
王林 そこに関しては、青森の人からも「みんなこうだと思われると困る」とは言われています。でも私としては青森を背負って出てきている気持ちなんで、「まあまあそんなこと言わずに」って思います。
――東京進出っていうのは考えていない?
王林 進出っていうのは、「住む」っていうことですか? それはすみません、いつまでも通わせてほしい。同級生で、東京の大学に進学してひとり暮らししている子もいるんですけど、その話を聞くだけで耐えられないです。どういう生活ぶりをしてるんだろうって思いますね。
――「せっかく仕事で出てきているんだから、東京で会おうよ」みたいな話にならないんですか?
王林 絶対に会いたくないです。会うなら地元で会うし、東京で会う理由が何かあるなら挙げてほしいと思います。
青森から東京に出て行く人も多いですけど、東京でいろんな物を見てからUターンして戻ってきて、それを生かして青森を盛り上げてくれるとうれしいです。だから私も、東京のテレビに出て青森を広めて、地元でりんごを盛り上げていきたい! 「りんご娘」も、もっとたくさんの方に知ってもらいたいし、もっと大きいグループになりたいと思っていますから。
――メンバーみんなが「東京で頑張っていくぞ!」と言いだしたら?
王林 それは間違っています。青森あっての「りんご娘」だから、そんなことしちゃいけないと思います。
――(笑)。じゃあ最後に、青森のアピールを。
王林 これからの時期だと、やっぱり弘前のさくらまつりが最高です! 弘前の桜が、日本で一番キレイだと思いますよ。りんごの剪定技術を桜に応用しているので、すごいボリュームでフワフワした、優しい桜なんです。あれを見てしまうと、東京の桜がすっごいスカスカに見えます。
――いちいち東京をディスらなくてもいいんですよ。
王林 東京の桜で満足している方に、弘前へ来てもらいたいです!
(取材・文=北村ヂン)
●りんご娘
2000年7月に、青森県弘前市のボランティア集団「弘前アクターズスクールプロジェクト」から誕生したダンス&ボーカルユニット。メンバーは王林、とき、ジョナゴールド、彩香(さいか)。音楽・芸能活動を通した地方からの情報発信と地元青森の活性化を目的としている。年間80本以上のイベント出演や地元施設でのボランティアライブのほか、テレビやラジオ、CMへの出演も数多く、幅広い年代層から支持され、青森県での知名度はほぼ100%。3月19日に3rdアルバム『FOUR s 』を発売予定。
http://ringomusume.com/
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