吉本の沖縄国際映画祭はガレッジセール・ゴリ監督推し 芸人監督作品も弾切れ?
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今年で11回目を迎える吉本興業による『沖縄国際映画祭』(4月18~21日)。その概要発表記者会見が3月4日、東京新宿の吉本興業東京本部で行われた。
「ここ数年はあまり目玉となるような上映作品もなく、少々物足りない雰囲気。今年は亡くなった樹木希林さんの企画による『エリカ38』が一応目玉のようですが、正直、引きは弱めです」(週刊誌記者)
沖縄国際映画祭というと、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属芸人の監督作品が上映されることも多いが、今年はガレッジセール・ゴリの監督作品が上映される。
「本はといえば、板尾創路、木村祐一、品川ヒロシなど、吉本芸人の監督作品の発表の場という意味合いもあった沖縄国際映画祭ですが、ここ最近は芸人の監督作品も減っています。昨年は板尾監督の『火花』や照屋年之(ゴリ)監督の『洗骨』、ほかにも野性爆弾・くっきー監督作もありましたが、今年はゴリ監督作品が3作上映されるという状況。しかも、そのうち1作は昨年と同じ『洗骨』です。芸人監督作品が、完全に弾切れになっている事実は否めません」(同)
とはいえ、吉本としては、ゴリの監督作品をプッシュしていきたい思惑もあるようだ。
「吉本は沖縄をエンタメの発信地にしようと、お金も人材もずっと投入しています。だからこそ、是が非でも沖縄のエンタメを盛り上げなくてはならない。そんな中で、沖縄出身のゴリが沖縄をテーマにした映画を作ってヒットさせるのは、とても重要なことなのでしょう。『洗骨』は批評家の間でも好評ですし、大きなチャンスとして、“照屋年之監督”をプッシュしていきそうな気配はあります」(同)
“ゴリ監督推し”こそあるが、正直言って小粒なラインナップとなっている沖縄国際映画祭。しかし、一方ではコンセプトが固まりつつあるとの評価も。
「ほかの映画祭とは異なり、芸人をたくさん呼んでいろんなイベントや番組収録をするなど、むしろ“お笑いフェス”のようなイメージが強い沖縄国際映画祭なので、映画関係者からはあまり相手にされない状況があるのも事実。ただ、上映作品のラインナップを見ると、“笑い”をテーマとしたいろいろな作品が世界中から集められていて、なかなか興味深い。個性的な映画祭として、徐々に意義深いものになってきているとは思います。むしろ吉本芸人が関係する作品をしっかり切り離したほうが、映画祭としてのバリューは高まるでしょう」(映画ライター)
毎年のように「赤字だ」「今年で最後だ」などと報じられるものの、11年も続いている沖縄国際映画祭。そろそろ世界的に認められるような映画祭になってもいいころだが、果たしてどうなるのか?
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