NHK・桑子真帆は1億5,000万、テレ朝・宇賀なつみは6,000万……人気女子アナ“フリー”のお値段
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
フライデーに朗報が載っている。日本人が開発したCAR-T細胞療法という最新のがん治療があるそうだ。まだ治療費は1回5,000万円以上と高いが、難治性の急性リンパ性白血病の患者の8割、難治性の悪性リンパ腫の患者の5割が、投与から3カ月以内にがんが消えるというのである。
CAR-T細胞療法というのは、患者から採取したリンパ球に遺伝子操作を行い、がんに対する攻撃力を高めた細胞を大量に培養して、それを患者の身体に点滴で戻すという治療法だそうだ。
すると一部の白血病や悪性リンパ腫に多く発現する「CD19」という細胞の表面にあるたんぱくを消滅させてしまうそうである。
これを使えば池江璃花子の白血病も治るのではないか。
お次は文春。同誌によると「日本高血圧学会」が5年ぶりにガイドラインを改定するという。
これまでは上が140、下が90だったが、今回は上が130、下が80になるというのである。より厳しくすれば大量に高血圧患者が増えるから、製薬会社の意を受けてではないかと勘ぐってしまうが、そうではないようだ。
こうした厳しくするやり方は世界的なものらしく、厳しくするほうが心臓病の発生率が約25%、総死亡率が約27%低下するそうである。
だが高齢者はこの限りではないようだ。65歳から74歳までの管理目標は140/90未満だそうだから、私はセーフだ。
血圧はストレスがいけないそうだから、少々高くても気楽に生きることが何よりの薬である。
ここで貴乃花の話題を少々。参院選に出るのか出ないのか。新潮によれば、本人は出る気はないというが、知名度で100万票は固いといわれる貴乃花だから、自民党からの「出てくれ」という猛攻が続いているという。
スポーツ議連の座長である遠藤利明元五輪担当相が、数日以内に会うという話があるそうだし、安倍首相や森喜朗とは何度か会っているそうだ。
遠藤本人は、そんなことをいえる立場にないと否定しているが、本音では、他の党から出てもらっては困るから、感触を探る狙いがあるのではないかと、自民党関係者が語っている。
もし50万票とれば比例で2人は引き上げられるというから、100万票なら4人か。安倍自民党は心底欲しいだろうな。
ところで3月1日は、韓国で起きた「3・1独立運動」から100年になった。これについて、新潮で武藤正敏元駐韓大使がこう語っている。
「(大韓帝国初代皇帝の)高宗が亡くなった際に、“彼の息子が日本の皇族と結婚することに抗議して服毒自殺”、あるいは“日本によって毒殺”などの噂が流れました。結果、ナショナリズムが刺激されて『3・1運動』という独立運動が起こったのです。(中略)その後それが朝鮮全土に広がり、200万人もの民衆を巻き込む運動となりました」
日本の外務省は、日韓関係が悪化している中だからと、渡韓を控えるよう警告している。
新潮によれば、100周年を機に記念事業が26も計画されているそうだ。主なものは、「3・1」をユネスコ世界記憶遺産へ登録させることを目指す。伊藤博文を暗殺した安重根の遺骨を発掘すする。3月1日から臨時政府樹立記念日とされる4月11日まで「独立のたいまつ」が全国100カ所を回るそうだ。
いやがうえにも両国で反日、嫌韓の機運が盛り上がってしまうのだろうか。
先日、映画『金子文子と朴烈』を見た。1923年に起きた関東大震災の後、朝鮮人が井戸に毒を入れたなどというデマが流れ、朝鮮人狩りが起こり、多くの朝鮮人が殺された。
暴動が広がるのを恐れた政府は、皇太子暗殺を企てたという大逆罪で朴烈と実質的な妻である金子文子を逮捕し、死刑宣告する(後に恩赦と称して無期刑に)。
反日映画だと一部でいわれたが、内容は、朴と文子の純で激しい恋物語である。拘留中に、睦まじい2人が写った写真が流出し、新聞に掲載される。
この時、この写真を持ち出し、新聞社に持ち込んだのは、私の知人のアナーキストだった父親だった。彼から「朴烈事件」のことはよく聞いていた。文子は刑務所に移送してすぐに自殺(?)してしまうのだが、朴は太平洋戦争が終わるまで生きながらえ、出所して大勢の支持者たちに迎えられたことを、これを見て初めて知った。
不幸な過去を背負った日韓の間の壁は、ベルリンの壁よりも高くて固い。この壁を壊すために何が必要なのかを考えながら、館を後にした。
さて、「強制わいせつ」容疑で逮捕されていた在日コリアン三世の俳優・新井浩文(40)が保釈された。
現代は、彼の生い立ちからの「物語」を特集している。青森県弘前市で生まれ、高校を中退して上京するまでの19年間をここで過ごした。
88才になる祖母がこう新井のことを話している。
「本当にやさしい子なんです。事件のことはいまだに信じられない。自慢の孫です」
拘留中は弁護士をしている孫が、新井の面倒を見てくれたという。
新井の母親は医療事務の資格を取り病院に勤めていたが、今は外資系の保険会社で営業をしているそうだ。
だが、新井の父親のことになると表情を曇らせた。かなり前から一緒には住んでいなかったようだ。
そんな母親と妹と暮らしていた新井は、内気で家にこもりマンガを読んだりゲームをしたりしていたそうだが、小学校4年生から始めた卓球には熱心に取り組み、高校時代は全国大会にも出場したという。
だが、高3になり、日本映画学校(現・日本映画大学)へ進学したかったが、遅刻や欠席が多かったため、教師が推薦を断り、それをきっかけに中退してしまう。
彼も、自分が在日コリアンだとは同級生にもいわなかったそうだ。
鬱屈を抱えながら上京した新井は、屋台で知り合った映画プロデューサーの荒戸源次郎(故人)と知り合い、女優の大楠道代の付き人になり、映画界へ足を踏み入れるのだ。
だが、天性のものなのだろう、あっという間に俳優として売れっ子になっていく。
2001年に窪塚洋介主演の映画『GO』で、在日コリアンの役をやると、05年には『ゲルマニウムの夜』で早くも単独主演を果たし、以来、テレビドラマに映画にと、陰のある役を演じ続けたのである。
今回の事件で俳優生命が危ぶまれるが、新井を応援する俳優たちが多くいて、心配してくれているそうだ。
現代は、「もう、俳優としては再起不能だろう」というが、私はそうは思わない。
人を殺したわけではない。小さなとはいわないが、この事件で彼のすべてを葬ってしまうのはかわいそうだ。
何年間か雌伏して、個性派俳優として戻ってくればいい。私はそう思う。
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