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週刊誌スクープ大賞

小室圭さん『コイン詐欺』報道の違和感……眞子さまとの結婚はなぜ“妨害”されるのか

 さて、今週のバカ大賞ではなく、注目記事の第1位はこれだ!

「バカヤロー」と思わず大声を上げそうになった。地下鉄の中で新潮の「田畑毅代議士(46)を準強姦で告訴」の記事を読んでいた時だった。

 人非人とはこういう輩をいうのである。即刻、議員辞職すべきだ。自民党離党だけで済ませては、安倍首相が世界中の笑いものになる。

 この話は新潮と文春が報じているが、新潮は被害に遭った女性の「独占激白10時間」だから、内容的には新潮の圧勝である。

 話に入る前に田畑の経歴はこうだ。1972年埼玉県生まれで、早稲田大学法学部を卒業後に日本銀行へ入行。そこを退職して行政書士になり、2012年に自民党から出馬し、以来、当選3回。いわゆる悪名高い安倍チルドレン「魔の3回生」である。バツイチで現在は独身。

 被害女性は名古屋市在住の20代、中村清美(仮名)。彼女によれば、田畑から昨年夏に突然、「誕生日おめでとうございます」というメッセージが届いたという。

 知らないうちにフェイスブック上の「友達」になっていたそうで、プロフィールには国会議員とあったので、警戒せずに「ありがとうございます」と返信した。

 それ以来やり取りが始まって、秋半ばに田畑から食事の誘いがあったという。焼肉屋で会った第一印象は「マジメで誠実」に見えたようだ。

「キヨちゃんとは仕事じゃなくて、個人的にお付き合いしたい」といわれ、付き合いが始まった。

 年の離れた2人だが大人同士、男女の仲になるのに時間はかからなかったようだ。

 だが、セックスのとき、田畑は避妊具を使わなかったという。「何で?」と聞くと、そういう主義だし、彼女の身体のスケジュールは把握していると答えたそうだ。

 これだけならカップルの痴話げんかで済んだかもしれないが、彼女には看過できないことがあったという。

 いつからか、日常的に盗撮されているのではないかという疑問が湧いてきた。スマホで動画を撮る時の小さな電子音が聞こえてくる。エッチをする前にスマホをテレビの台の上に立たせようと、ゴソゴソしていることもあった。

 そんなことがあり、冬になり、「そろそろ別れたい」、そんな気持ちになっていたクリスマスイブの夜に“事件”が起こるのである。

 どうしても会いたいという田畑の求めに、やむを得ず出かけていった彼女は、居酒屋でハイボールを1杯飲み、次の焼肉屋でグラスのシャンパンを1杯と赤ワインのボトルを1本空けたと新潮は書く。「(彼女は)かなりの酒豪だ」と評しているが、相手の田畑は飲まなかったのか、または飲めないのかについては触れていない。

 疲れと酔いが回り彼女は、記憶がおぼろげになっていったという。

「ハッと気がついたら私の家にいて、しかも全裸で毛布をかけられていたんです。慌てて私は服を着ました。田畑さんは、肌着にトランクス姿だったと思います」(中村)

「この時、既に“行為”は行われていた」(新潮)のだが、その時彼女気付かなかったという。再び、男は身体を求めてきたが、彼女は拒否した。

 田畑が、「LINEで知り合いがあなたの悪口をいっている」というので、その画面を見せてもらい、写真に撮ろうとしたら、田畑が「プライバシーですから」といってスマホを取り上げた。

 そこで彼女がカチンときて、「私にもプライバシーはあるよ。盗撮してるでしょ。消してよ」というと、男は素直に認めたそうだ。

 そこで田畑のスマホを取り上げ、画像フォルダの中を見て驚いた。彼女の鞄の中や携帯の待ち受け画面から、「ブラジャーのタグを写したものや、私と田畑さんがエッチしている過去の動画もありました」(中村)、さらに「今夜」の動画もあったのだ。「全裸で横たわる私の姿が舐めるように写されていて……私の身体から、彼の“した後のもの”が流れるところも撮られていたんです」(同)。それ以外にも、別の女性との行為を撮影したものもあったという。

 気持ちが悪くなった彼女は、トイレに駆け込む。田畑がドアを叩き「開けて~」と叫ぶ。

 怖くなった彼女は、以前から田畑のことを相談していた勤務先の社長と母親に電話し、「盗撮されている」と110番するのだ。

 社長の到着から10分ぐらいして警察官が5人ほど来て、捜査が始まったという。事情を聞かれた彼女は、その後、病院へ連れていかれ、緊急避妊薬を飲み検査を受け、警察と自宅へ戻り、ゴミ箱からティッシュなどが押収された。

 田畑は警察に対して、「自慰のオカズにするために撮った」と話しているそうだ。

 彼女を告訴にまで踏み切らせたのは、その後の田畑のやり方の酷さだった。5~6人の弁護士を並べた文書を送り付け、お詫びの気持ちとして100万円払いたいといってきた。

「札束でほっぺたを引っぱたかれたような気分」(中村)にさせてしまったのである。

 文春は、被害者のインタビューが取れなかった口惜しさからなのか、少しニュアンスが違う。田畑は警察に、「付き合っていたのだから、強姦ではなく痴話喧嘩だ」と主張しているとし、愛知県警刑事部は、「もともと肉体関係があった男女のトラブルということで、捜査一課は立件にはかなり消極的」(捜査関係者)だと見ている。

 もし田畑議員が準強制性交等罪で有罪になれば、初犯でも実刑になる可能性があるそうだ。

 田畑は二階派だが、幹部は「単なる痴話げんか、すぐ示談になる」と火消しに必死だというが、これには選挙区事情がある。田畑が議員辞職すれば、繰り上げ当選するのは岸田派の議員になる。その議員は、先日、特別会員として二階が受け入れた細野豪志と同じ選挙区になるため、二階は田畑の議員辞職は何としても阻止したいというのである。

 もし、安倍自民党がこのような議員を辞職させずに放置しておくならば、国民の堪忍袋は弾けて爆発するに違いない。否、そうでなければ、韓国や中国を批判できなくなると、私は思う。

 豊田真由子、宮崎謙介、中川俊直、今回の田畑といい「魔の3回生」にはろくなものがいない。なぜこんな連中ばかり排出するのか? 結論は「トップがアホだから」ということに尽きると思う。

【巻末付録】

 今週は両誌ともに迫力不足。ポストは「薄井しお里、うすしおの湯-美人アナが初の温泉ロケに挑戦」。袋とじ「西山さゆりYes!なハダカ-『高須クリニック』の美人受付嬢が脱いだ!」「なをん/吉沢明歩、お別れする前に。」

 現代は「橋本環奈、完全未公開ショット!-写真集『NATUREL』が大ヒット」「北向珠夕、旭化成の現役キャンギャルが初登場」。

 袋とじは「たかしょーとプライベートSEX-トップアイドルの無防備な姿を見よ!」。

 高橋しょう子は、残念ながらトップアイドル時代のオーラがなくなり、普通のオンナの子になってしまったようだ。というわけで、今週も引き分けだな。
(文中敬称略/文=元木昌彦)

 

最終更新:2019/02/26 21:00
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