ダムカレーは不謹慎なんかじゃない! でも、火山カレーは不謹慎……?
#グルメ
ダムカレー。いつの間にか、全国のどこにいっても、メジャーになったグルメ。お米をダムのように盛り付け、カレーを貯水池と見立てて、堰(せき)の部分をスプーンでほじくり、カレーが貯水池から流れ込む様を楽しみながら食べるものだ。
そのカレーライスに対して「不謹慎」と訴える記事が建設系メディアに掲載され、注目を集めている。その記事内容は、ダムを壊して食べる様子が災害を連想させて不謹慎ではないかというもの。
この指摘に対して、真っ向から反論したのが全国のダムカレーの情報を集める、日本ダムカレー協会。協会では、不謹慎とする批判に対してTwitterで「多くのダムカレーは、過疎化に悩むダム水源地の方々が考えだしたものです。ダムカレーで、少しでも活気が取り戻せたらという気持ちから誕生しています」と発言。これを受けてか、当該記事は削除されるに至った。
ダムカレーを食べ方ひとつで「不謹慎」とするのは、実に狭量な考え方。何しろ、カレーにはもっと「不謹慎」と批判されそうなものが、ご当地グルメとして人気を集めているという事実があるからだ。
それが、全国各地にある火山系カレーだ。
日本を代表する火山といえる富士山周辺には、「噴火カレー」という火口からマグマが流れ出している様子を再現したカレーライスが、名物として多くの人を楽しませている。
マグマはダムの水よりもカレーとの連想がしやすいためか、著名な火山の周りには、似たようなスタイルのカレーライスがざらにある。阿蘇山には、ライスを円形に配置し中にカレーを盛り付けた「活火山カレー」なんてものも。
そうした中で、もっともインパクトが強いのが福島県の会津地方でお土産として販売されている、レトルトの「会津磐梯山大噴火カレー」だ。
これ、パッケージが、火山が大噴火して群衆がパニックになっている様子が描かれているというシロモノで「不謹慎」かといわれれば、イエスというしかないもの。ただ、そのインパクトゆえに密かに愛好者は多いという。
何かと「不謹慎」と文句をつける人が涌いてきやすい昨今。これくらいは笑い飛ばせるのが、平和な世の中だよね。
(文=是枝了以)
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