『世界の果てまでイッテQ!』が、ついに王座陥落! テレ朝『ポツンと一軒家』の価値ある勝利
#日本テレビ #テレビ朝日 #世界の果てまでイッテQ!
日本テレビが絶対的な強さを見せてきた、日曜ゴールデン帯で異変が生じた。これまで、他局の追随を許してこなかった人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』が、テレビ朝日系『ポツンと一軒家』に敗れてしまったのだ。
24日放送回で、『イッテQ!』が16.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったのに対して、『一軒家』は16.4%を獲得して、0.1ポイント差ながら勝利したのだ。関西地区では、『イッテQ!』が13.3%、『一軒家』が16.8%で大差がついた。
同日、『イッテQ!』では、ANZEN漫才のみやぞんが韓国の国技テコンドーに挑戦。ケガを乗り越え、回し蹴りなどを習得し、演舞を披露。ロッチ・中岡はQ Tube企画で、スペインでドラマ缶闘牛にチャレンジした模様などがオンエアされた。一方の『一軒家』は岡山と岐阜の一軒家を捜索し、MEGUMIと横山だいすけがゲスト出演した。
以前は、常時18%前後の視聴率を弾き出し、20%の大台突破も少なくなかった『イッテQ!』だが、昨年11月8日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、ラオスでの橋祭り企画が“でっち上げ”として報じ、雲行きが変わった。当初日テレはヤラセを全面否定し、現地コーディネート会社に責任転嫁。ところが、同15日発売の同誌がタイでのカリフラワー祭でのヤラセを報道すると、同局の態度は一変。お祭り企画の制作過程における不備を認めて謝罪するに至った。この失態で、視聴者の信頼を損ない、視聴率はグングン降下。同12月には14%台まで落ち込んだ。
それでも、今年に入ってから、視聴率も持ち直し傾向となり、1月20日には18.5%をマーク。同27日には20.5%で、ヤラセ疑惑報道以来、初の大台超えを記録。その後も18.4%→17.2%→18.3%と好調を維持していたが、24日は16.3%まで落ちて、『一軒家』に敗北を喫した。
『一軒家』は特番を経て、昨年10月よりレギュラー番組に昇格。ここまで12回連続で13%を超え、昨年12月9日には、『イッテQ!』に0.5ポイント差まで迫ったことがあった。前回(10日)はレギュラー後、最高の15.2%をマーク。そして、24日は一気に番組最高の16.4%まで引き上げた。
「24日放送の『一軒家』はスペシャルでもなく、ゲストも数字が取れるような出演者ではなく、ごく通常の番組内容でした。ましてや、ここに来て、巻き返していた『イッテQ!』に勝ったのは、とても価値があります。主たる視聴者層は中高年といわれていますが、単に“ポツンと一軒家”を探すだけではなく、住人になぜそこに住んでいるのかを尋ね、ある意味ドキュメント番組風にもなっている点が好評の要因でしょう。この調子でいくと、大崩れはないでしょうし、日テレにとっては、厄介な裏番組になってしまいました」(テレビ誌関係者)
日曜午後8時台は、日テレの独走状態だったが、『一軒家』の浮上で、“2強時代”に突入した。この環境下では、NHK大河ドラマ『いだてん~オリンムピック噺~』が、この先、高視聴率を挙げるのは、よほどのウルトラCがない限り難しそうだ。
(文=田中七男)
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