「ありのままの美しさ」は侮蔑!? ZARA”そばかす顔”の中国人モデル起用で大バッシング!
#中国
昨年、ドルチェ&ガッバーナ(D&G)が中国人を侮辱する広告動画を公開して大炎上したが(参照記事)、今度は、ZARAが中国版Twitter「微博」公式アカウントに投稿した画像が物議を醸している。「香港01」(2月16日付)などによると、その画像は新商品の口紅を告知するために投稿されたものだが、モデルを務める中国人女性の顔がそばかすだらけなのだ。
ZARA公式アカウントでは、普段はひとつの投稿に対するコメントは数十件程度だが、今回は反響が大きく、21日12時時点で3,000以上のコメントがついている。中には「アジア人を醜くするための商品?」「期待してたのに、モデルがつけてるのを見たら買う気がなくなった」「こういう写真は、モデルへの侮辱でもある」といった批判的なコメントも多数見受けられた。
こうした批判を受け、ZARAはD&Gのような不買運動を恐れてか、即反応。「宣伝は全世界に向けたものであり、中国市場をターゲットとしたものではない。モデルはスペインの本部が選んだが、審美眼は(中国とは)異なる。それに写真は自然な状態で撮ったもので、Photoshopでの修整は、まったくしていない」と弁明した。
欧米のファッション業界では、モデルの画像の修整を最低限にとどめ、ありのままの美しさを尊重する動きも起きているが、中国では通用しなかったということなのだろうか?
ただ、ZARA側が弁明を発表してからは、「敏感に反応しすぎだ」「欠点があるからこそ美しい」と同社を擁護するコメントも増加している。中国共産主義青年団の機関紙「中国青年報」(17日付)もそうした声に同調し、「『辱華(中国侮辱すること)』という言葉を濫用するな」とくぎを刺したことから、ZARAはこの一件では不問に付された格好となった。
しかし、辱華アレルギーとでもいうべき中国人の過敏な自尊心は今後も変わりそうになく、外国企業は彼らのご機嫌を損なわぬよう、最大の注意を払う必要がありそうだ。
(文=中山介石)
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