ファミリーマートも聞かなくなった「Tポイントカードをお持ちですか?」問題……「イラッとしなくて済むからよかった」と歓迎の声
1月、Tカードの個人情報を裁判所の令状なしに捜査当局に提供していたことが発覚したカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)。レンタルはもとより「ツタヤ図書館」のような個人情報を扱う事業も行っているゆえに、騒動はあちこちに波及。当初は「社会への貢献」として、提供を正当化しようとしたこともあってか、利用者の不信感が余計に強まる結果となった。
これまで、あちこちの店舗で「Tポイントカードをお持ちですか?」と問われて、そのたびに「持ってないです」と答えなければならないことをウザいと主張する人は多かった。実際、Tポイントカードを持っていたとしても、通常使いだけでは貯まるのは年に数千円程度に過ぎない。果たして、そのために財布に常に入れておく必要はあるのか。そんな疑問を抱いていた利用者も数多くいたことが、今回の一件を通じて顕在化している。
そうした中で「Tポイントカードをお持ちですか?」と言われなくなったと消費者から歓迎されているのが、ファミリーマートだ。ファミリーマートでは、Tポイントを運営するTポイント・ジャパンの株式を売却する方針を明らかにしており、各種決済の導入を進めている。ローソンなどの同業他社が、アリペイなども含めた電子決済を導入しており、時流に合わせる形となった。
この方針と情報提供発覚が重なったこともあってか、たまたまなのか、ついにファミリーマートでは「Tポインカードをお持ちですか?」と聞かなくなっているのである。正直、これまで混雑している時間にも、店員にそう問われてモタモタとカードを探す客にムカつくこともあった。その一手間がなくなったのは客にも店員にも、よいことだろう。
ほかのコンビニなどでも、ポイントカードは存在するがTポイントカードほど持っていて当然感を出してくるものはない。
また、現在Tポイントカードを導入しているチェーンなどでも、1月の騒動以降は「Tポイントカードをお持ちですか?」と聞かなくなっているところも。これだけで、印象がよくなるとは。不思議なものである。
(文=大居候)
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事