吉本の思惑通りか? 期待の新星現れず「霜降り明星」が総取りの2019年お笑い界
#お笑い #吉本興業 #R-1ぐらんぷり #霜降り明星
毎年恒例となっているピン芸人日本一決定戦『R-1ぐらんぷり』。今年の決勝戦は3月10日に関西テレビ・フジテレビ系で放送されるが、先日その決勝進出メンバーが発表された。
そのメンバーはというと、こがけん、チョコレートプラネット松尾、松本りんす、ルシファー吉岡、三浦マイルド、河邑ミク、おいでやす小田、クロスバー直撃・前野、セルライトスパ大須賀、霜降り明星・粗品の10名。さらに、当日行われる準決勝敗退者による「復活ステージ」で勝ち上がった2名を加え、計12名で決勝戦が戦われる。
「毎年地味なメンツがそろうR-1の決勝戦ですが、今年も同様ですね。IKKOのものまねでおなじみのチョコプラ松尾、M-1王者である霜降り明星・粗品、そして過去にR-1王者となっている三浦マイルドあたりは注目ですが、それ以外は全国的な知名度は低め。今年は、まだブームとなるような芸人も出てきていないし、仕方ないということなのでしょうか」(お笑い業界関係者)
2017年であればブルゾンちえみ、18年であれば、ひょっこりはんといったように、毎年ブレーク芸人が生まれているが、たしかに今年はいまのところ、まだ目立った存在がいない。
「毎年ブレーク芸人を輩出している正月の『おもしろ荘』(日本テレビ系)では“パンケーキ食べたい”の夢屋まさるがブレークしそうだったものの、まだまだ知名度はイマイチ。そのほかチャラ男芸人のEXITや、和田アキ子のモノマネのMr.シャチホコ、超ネガティブ漫才の宮下草薙なども、ネクストブレークを期待されていますが、現時点ではそれほどでもない。R-1でスターが生まれてくれればいいのですが、それもちょっと難しそうです……」(同)
ブレーク芸人が出てこない状況にバラエティー番組関係者も頭を抱えているようだ。
「例年であれば、勢いのある芸人をブッキングすればいいのですが、今年はまだ誰も浮上してこないから、キャスティングが難しい。『この若手は売れるぞ!』と思って起用したところで、全く跳ねないということも多いですからね」
そんな中、“安全パイ”としてオファーが増えているのは、昨年のM-1チャンピオンである霜降り明星だ。
「基本的に“ネタ重視”のコンビだとは思いますが、ボケのせいやはいじられる要素がたくさんあるし、ドッキリなんかにも向いている。M-1王者という肩書も含めて、『ほかにブレークしている芸人もいないし、とりあえず出しておくか』という感じで、ブッキングする番組が多いようです。霜降り明星が所属するよしもととしては、してやったりなのでは」(同)
よしもとは、ここ数年、霜降り明星を強力にプッシュしており、その努力が昨年のM-1グランプリで結実した形となった。
「ブレーク芸人が出てしまうと霜降り明星の存在感が薄れてしまうということで、よしもとはあえてブームになるような若手芸人を推していない、とさえささやかれています。そういう意味では、霜降り明星を売ることが至上命題だったよしもとにとっては、今の状況は大歓迎でしょう。しかも、R-1の決勝戦にも粗品が進出しているので、ここにも注目です。よしもとは是が非でも粗品に優勝させたいはず。ほかの決勝進出メンバーのメンツが地味なのも、実は粗品を目立たせるためなのでは……なんて妙な勘繰りもしてしまいます」(同)
どうやら、霜降り明星を中心に動いていきそうな今年のお笑い界。『R-1』で粗品が優勝し、M-1とR-1の二冠獲得というシナリオも現実味を帯びてきた。
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