錦戸亮『トレース』ヒロインの新木優子が仲間入りした“ジャニーズ御用達女優”って何!?
錦戸亮主演の月曜ドラマ『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)で、錦戸に少しずつ心を惹かれていく同僚のヒロインを好演する新木優子。科学捜査研究所が舞台の同ドラマは恋愛が主軸のストーリーではないものの、ふたりの行く末に気を揉んでいる視聴者も多いようだ。2月11日放送の第6話は視聴率10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークしており、まずまずの数字を保っている。
18日付の「週刊女性プライム」は、同ドラマで錦戸亮の相手役をつとめる新木優子が、“ジャニーズ御用達女優”の仲間入りを果たしたと評している。新木優子は前クールの月9『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)ではHey!Say!JUMPの中島裕翔とキスシーンもあり、2017年には『コード・ブルー』(フジテレビ系)で山下智久と有岡大貴(Hey! Say! JUMP)とも共演。同年秋の金曜ナイトドラマ『重要参考人探偵』(テレビ朝日系)では、玉森裕太(Kis-My-Ft2)や小山慶一郎(NEWS)とも共演している。確かにジャニーズ事務所所属のタレントとの共演が多いが、新木優子はジャニーズ事務所から“共演許可”が出ているために、共演が連発しているというのだ。
「許可」とは随分と上から目線だが、では、この“ジャニーズ御用達女優”の条件とはなにか。人気女優であることはもとより、これまで大きなスキャンダルとは無縁であったこと、そしてジャニーズタレントと交際に発展しない、噂にならないことだそうである。竹内結子、北川景子、水川あさみ、最近では波瑠や木村文乃、有村架純の名が挙げられ、第一線で活躍する人気女優ばかりだ。とはいえ水川あさみは嵐の相葉雅紀と交際を報じられていたこともあったが……。
キャスティング権限を持つのはテレビ局側のはずだが、そこに口を挟むジャニーズ事務所のパワーは未だ健在なのだろうか。こうした“ジャニーズ御用達女優”のシステムは、かつてドラマ全盛の時代にかたちづくられた。高視聴率ドラマの申し子である木村拓哉をはじめ、数字を持つジャニーズタレントの主演を獲得することは、テレビ局の至上命題だった。ジャニーズ事務所とテレビ局のパワーバランスが偏ってしまい、歪な関係性が築かれたと考えられる。
たしかに女優側にとっても、人気ドラマの出演権を得られるならば、ジャニーズの“指名”を得られることはメリットだっただろう。しかし、ドラマ視聴率が一桁台でも珍しくなく、ジャニーズタレントが主演したからといって高視聴率が望めるわけでもない現在、かえってその指名が重荷となることもある。たとえば決してコケられない俳優・木村拓哉の相手役となると、数字が振るわなかった場合に戦犯にされかねないというリスクがついてまわる。
ドラマ制作側からしても、ジャニーズの事情ばかり優先してキャスティングの選択肢が狭まることはデメリット。高視聴率と引き換えだった頃は目をつぶれても、視聴率という旨みがなければ現場の不満につながるだろう。
また、“ジャニーズ御用達女優”もいれば、“ジャニーズNG女優”もいる。ジャニーズに限らず犬猿の仲や事務所のパワーバランスに配慮することはあるとはいえ、露骨な優遇やNG指定はクリエイティブの観点からも不健全だ。一般視聴者も、無関係な業界事情がチラつくドラマには辟易してしまう。
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